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3位 ゲイブリエル・デイルマン/213.52(SP:72.19/3位、FS:141.33/3位)
同じくカナダ代表のゲイブリエル・デイルマンは、四大陸選手権で銀メダルを獲得した勢いに乗った。SPではノーミスの演技にまとめ、PBに近い高得点を叩き出した。FSではレベルの取りこぼしがあったが、ジャンプは着氷乱れが一つあった以外、全て+1以上のGOEを出した。結果、FS及びトータルスコアでPBを更新し総合3位につけ、世界選手権史上初のカナダ勢2名が表彰台に上ることになった。プレスカンファレンスで、デイルマンは銅メダルを首にかけながら「今までずっと、世界選手権のメダリストになることを夢見て、そのために頑張ってきた。今年はやっと自分のことを信じる事ができ、愛と心を込めたこの演技ができた」と語った。
4位 カレン・チェン/199.29(SP:69.98/5位、FS:129.31/6位)
全米女王のカレン・チェンは、世界選手権初出場でありながらも、大会の緊張感に圧倒されなかった。SPではノーミスの演技でPBを更新。FSでは後半の3ルッツで転倒し、2アクセルの着氷も乱れたが、他のエレメンツをしっかりと完成させ、またPBを更新した。メダリストたちと比べて、まだジャンプの質や表現力において足りないものが見られるが、激戦で総合4位に入賞し、可能性を十分示した。
5位 三原舞依/197.88(SP:59.59/15位、FS:138.29/4位)
四大陸女王として今大会に臨んだ三原舞依は、初出場と枠取りのプレッシャーによるものか、SPでは3フリップをダブルにパンクしてしまった。ルールでは、アクセル以外のソロジャンプは3回転以上をまわらなければならないので、このジャンプの得点がゼロとなり、SPの結果はまさかの15位となった。重圧の中で迎えたFSでは思い切って滑り、全てのエレメンツにプラスのGOEをもらうなど、会心の演技ができた。PBとなる高得点でSPの失敗から巻き返し、日本勢最上位の総合5位につけた。このような大会を経験した三原の「シンデレラ」物語は、これからも続くであろう。
他にも6位にイタリアの元世界女王カロリーナ・コストナー、7位にアメリカのアシュリー・ワグナー、8位にロシアのマリア・ソツコワ、9位にカザフスタンのエリザベット・トゥルシンバエワ、10位に韓国のダビン・チェが入賞した。トップ10にこのように多様な国籍が見られたのは、近年の女子シングルにとっては実に珍しい。残念ながら、日本勢の樋口新葉と本郷理華は実力を発揮しきれず最高の演技をすることはできなかった。それぞれ11位と16位につけ、オリンピック女子シングルでの日本勢の出場枠は2枠となった。グランプリシリーズのメダリストでさえ10位に入ることができなったことは、今大会のレベルの高さの証明だと言えよう。
J SPORTS 編集部
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