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フィギュア スケート コラム 2017年2月16日

木戸章之さん新連載コラムをより深く楽しむためのプロローグ編

木戸先生直伝!今からでも間に合うアイスダンス観戦講座 by 斉藤 健仁
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――男性でアイスダンスを選ぶのは珍しかったのではないでしょうか?

木戸:確かに少ないですね(苦笑)。そのためにパートナーを見つけるのは男性の方が簡単でした。今なら男性1人に対して、女性が20〜30人くらいいるような感じでしょうか。

――学業とスケートの両立は大変ではなかったのではないでしょうか

木戸:千葉から横浜のスケート場まで1時間半位片道かかるのですが、電車の中で英語の文法をやっていました。それで、帰宅するのが夜中の1時くらいになってしまうのですが、それから数学の宿題をやったりしたことも。時々、パートナーの親御さんに車で家まで送ってもらったこともありましたね。

――大学は筑波大学に進学されました。

木戸:実は小学6年の時に、初めて全日本ジュニアのタイトルを取ったのですが、高校でもタイトルを獲ることができて、その実績もあって筑波大に入学しました。今もいっしょに指導している渡辺心さんとパートナーを組んだのも大学に入ってからで、そこから本気でオリンピックを目指してやっていました。
ちょうど大学在学中に長野五輪があって、大学を1年休学して取り組んだのですが、全日本選手権で2位に終わり出場できませんでした。4年後のソルトレーク五輪も出場はかなわず悔しい思いもしました。

――その悔しさをバネにトリノ五輪に出場したのですね。

木戸:そうですね。今まで全日本で優勝したことがなかったので、一度チャンピオンになりたいという気持ちも強かったです。それで、2003-04シーズンから4年連続で優勝することができて、2006年のトリノ五輪への切符をつかむことができました。

――そのトリノ五輪では、荒川選手が金メダルを獲って以来、日本選手のメダルも増えて、日本でのスケート人気もだいぶ向上しました。木戸さんは今、指導者として活動されていますが、アイスダンスを取り巻く環境も変わりましたか?

木戸:随分変わったと思います。やはり、2014年のソチ五輪から団体戦が始まったことが大きいのではないでしょうか。強化も進んでいるので、今後はシングルだけじゃなく、ペアやアイスダンスの選手も多く出てくると期待しています。日本と世界の差はまだありますが、上を目指す環境は整ってきていると感じています。アイスダンスだけに限ったことではないですが、フィギュアスケートは見た目とは違い、練習は地味でハードなので、すぐに音をあげてしまう人も多いのも現実ですね。

――そんなスケートのトップ選手は男女関係なくとても仲のいい印象があります。

木戸:小さい頃からずっと一緒に練習や大会に出ているから、垣根があまりないですし、普通の体育会系に見られるような上下関係や年齢差もあまりないですね。トリノ五輪時も、(髙橋)大輔とは同部屋だったし、しーちゃん(荒川選手)とはショートプログラムの前に2人でお茶しましたよ。浅田真央選手とはだいぶ年も違いますが、みんなでカラオケに行ったこともあります。

――アイスダンスのパートナー同士はどうですか?

木戸:それはさまざまですね。恋人のような関係もあれば、普段は全く口もきかないペアもいます。僕も渡辺さんとは喧嘩ばかりしていました(笑)。でも、僕たちの場合はそれが良かったのかもしれません。アイスダンスの場合はパートナーとの相性も大事な要素になってきますから。

現在も渡辺心コーチとともに指導にあたる

現在も渡辺心コーチとともに指導にあたる

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