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フィギュア スケート コラム 2017年1月31日

ISU欧州フィギュアスケート選手権 2017 ペア レビュー

フィギュアスケートレポート by 植田広美
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ロシア3トップの勢いを、フランス、ドイツが食い止めた。欧州選手権のペア競技は、素晴らしい演技が続出し、チェコのオストラヴァ・アリーナに集まった観客を大いに沸かせることとなった。優勝したエフゲーニヤ・タラソワ/ウラジ―ミル・モロゾフ組、2位のアリョーナ・サフチェンコ/ブルーノ・マッソ組、3位のヴァネッサ・ジェームズ/モルガン・シプレ組の3チームが、ともにトータルでPB(パーソナルベスト)を出すという、稀に見るハイレベルでの闘いとなった。

1位 エフゲーニヤ・タラソワ/ウラジーミル・モロゾフ組/277.58(SP:80.82/1位、FS:146.76/2位)

ペアの覇者となったのは、エフゲーニヤ・タラソワ/ウラジ―ミル・モロゾフ組。圧巻だったのはSP(ショートプログラム)。冒頭の3トゥループツイストリフトでは、GOE(出来栄え点)満点を獲得。さらに、すべてのエレメンツでレベル4の評価を受け、高い加点がつくパフォーマンスで、PB(パーソナルベスト)の80.82を叩き出した。「このプログラムはマジカルだ」とモロゾフが語ったように、まだまだ進化を予感させる。FS(フリースケーティング)では4回転ツイストを封印し勝ちに行ったが、後半リフトとツイストでレベルの取りこぼしもあり、FSでは2位となった。それでもPBを達成し、優勝を果たした。今季はスケートアメリカ、フランス杯、GPF(グランプリファイナル)、ロシア選手権と、見事に上向きでスコアを伸ばしてきた2人。滑るのを楽しんでいるのが伝わって来る。そんな演技を見られることは何より幸せだ。

2位 アリョーナ・サフチェンコ/ブルーノ・マッソ組/222.35(SP:73.76/3位、FS:148.59/1位)

SPでは3位だったアリョーナ・サフチェンコ/ブルーノ・マッソ組がFSでは1位となり、総合2位となった。怒濤の追い上げとなったFSの曲は『Light House』。うねるようなエモーショナルなメロディに、2人の滑らかなスケーティングがピッタリとはまる。冒頭の3トゥループツイストリフトは巨大で、全ジャッジがGOE満点の評価。トレードマークとなったワンアームリフトなど、力強さ、テクニックにも目を見張るものがある。それは、世界選手権で5度金メダリストとなったサフチェンコの存在も大きい。怪我に苦しんでいた彼女は、今回も完全な状態とは言えないが、つねに落ち着いて自信に溢れていた。2人に訪れた「長いトンネルの向こうに見えた光」を曲のテーマに重ね合わせ、 PBのパフォーマンスで得た銀メダルは特別なものだろう。

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