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フィギュア スケート コラム 2016年12月27日

ロシアフィギュアスケート選手権男子シングル レビュー

フィギュアスケートレポート by セルゲイ・ヴォルコフスキー
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マキシム・コフトゥン

3位 マキシム・コフトゥン

ショートで7位となり、いつものように皆をやきもきさせたマキシム・コフトゥンは、フリーで冒頭2回の4回転を決め挽回して3位。試合後は、「もっとずっと良い演技がしたかった。でも今日は力を出すことが出来て満足しています。今、僕は心と身体の転換期にあり悩んでいます、自分の目標は良くわかっていますが。」と、もう私たちも慣れてきた「マキシム節」で語りました。

冷静に全力を出し切った4位のアンドレイ・ラズキン。タラソワはテレビで、親元を離れサンクトペテルブルクでミーシンチームで練習に励んでいる彼への経済的、環境的な援助を呼びかけました。

やはりジュニアグランプリファイナル優勝の後、シニアのこの大会への調整が難しかった5位のドミトリー・アリエフ。落ち着いて現在の力を見せた6位のアレクサンドル・ペトロフ、ショート3位からフリーで失速、チームメイトのコフトゥンと順位が逆転し肩を落とした7位のセルゲイ・ヴォロノフ。ダイナミックな演技はともかく、スポーツ選手としてのマナーや人格が物議を醸した8位のアルトゥール・ドミトリエフなど、各選手悲喜交々、しかしほぼ全ての上位選手が4回転に挑んだ、血湧き肉躍る選手権となりました。

マキシム・コフトゥンについては常に賛否両論ですが、皆が時々ウンザリしながらも彼に期待する気持ちを、イリヤ・アベルブフの言葉が総括しています。「彼は何でも出来る。私たちは結果を待っているだけなんです。(今回3位に入り、世界選手権、ヨーロッパ選手権代表となったことは)運命が彼にチャンスを与えた、それは偶然ではありません。最後に代表に滑り込んだ人が一番良い結果を出すことは、良くあるでしょう?」

練習オンリーではなく、人生を謳歌して、時々「バカをやる」こともある彼は、人間味溢れる、いろいろな意味で愛されるスケーターなのです。

代替画像

セルゲイ・ヴォルコフスキー

1967年ロシア生まれ。モスクワ大学日本語学科を卒業。
日本人と結婚し、ソ連崩壊を機に日本に移住。フリーランスの通訳・ジャーナリストとして活動。日本文化への関心が高じ、ロシア語で俳句を紹介するブログも執筆。ソチ五輪を始めとするフィギュアスケートの国際大会で、記者・通訳としても活躍している。

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