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――もともとスペシャリストを取ろうと思ったのはなんでなん?
神崎:引退した2006年の次のシーズンに、初めてセミナーを受けたんですけど。もともと自分自身もうスパッとスケートを引退したってかんじだったので、連盟登録などもせずに、関わっていこうとはその時は思ってなかったんですけど。とはいえ、体を動かしたくなって、練習には行っていて。浜田先生の所に入れてもらった時に、ちょうどレベルチェックを岡崎真くんが来られてたんですよ。で、「なにやってんの?」みたいに声をかけていただいて、「ちょっと体がウズウズして」って話をしてたんですけど。その中でスペシャリストの資格の話とかがあるんだよ、と。一回来てみないかということで行ったのが始まりでしたね。
――真くんからの誘いってわけではないけど、こういうのもあるよっていう
神崎:そうですね。
――スペシャリストの魅力っていうのは?
神崎:チームの中で、それぞれ意見をしながら判断をしていくっていうのがあるので、チームワークが求められる役割なんですよね。チームとしてどうするかってことで、しっかりとチームワークを取りながらやっていくっていう所が。
――スケートってどっちかというと個人競技やん。今までずっとやってきてチームワークの時にいつも一緒の3人じゃないでしょ?
神崎:そうですね、ほぼないですね。全く一緒の3人が頻繁にやるってことは。
――ちょっと問題があったりとかないの?3人いて、一人がちがうこと言って「えっ?マジで?」みたいなん
神崎:なくはないですけど、そこはいろいろなシチュエーションを見ながら意見のすり合わせを。ジャッジとは異なって技術役員はより客観的に見る役割だと思うんですよね。ただやっぱり主観みたいな部分があるのは仕方ないんで、主観をいかに客観的な所に合わせるかっていうのをチームとして考えるながらやる。ルールの範囲内で3人でここっていう所を目合わせしてやっていくということですね。
――例えば、金土日試合があるとしたら、範くんはいつに入ってどういう準備をするの?
神崎:その試合がショート・フリーである場合は土日とかであると思うんですけど、金曜日に開会式とか抽選とかあると思うんで、そのタイミングでチームで集まってミーティングをする。大会のショートが始まる当日の公式練習があると思うんですけど、それを見に行って実際の演技を見たりしてこういうパターンはどうだろって話をしながら目合わせをしますね。
――公式練習であんまり練習やらん人もいるやん。ああいうのちょっと困ったりするの? 神崎:一応予定通りに進めてくれることがこちらとしては一番ありがたいことなので、そういう意味では予定と変わるようなことを公式練習のうちにすでにしているのを見たら、その段階で変わるというのをマークできるので、それはこちらとしては助かるんですけど。あわせて読みたい
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