人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

フィギュア スケート コラム 2016年5月11日

ディケイドを彩るフィギュアスケーター達の形勢逆転 男子シングル編

フィギュアスケートレポート by Pigeon Post ピジョンポスト
  • Line

スペインから現れた遅咲きのスター
ハビエル・フェルナンデス(スペイン)【2009-現在】

2種類の4回転をプログラムに組み込み、中でもサルコウジャンプを得意とするスペインのフィギュアスケートの第一人者。陽気さや軽快さを持ち味としている。
フェルナンデスがスケートファンにそのポテンシャルの高さを見せつけたのは、バンクーバー五輪FS『パイレーツ・オブ・カリビアン』の酔っ払いステップ。そのフェルナンデスの才能が開花して徐々に成績へと結びつくようになったのは、現コーチであるブライアン・オーサーの下でトレーニングを積むことになってから、と言えるだろう。
2012-2013は飛躍のシーズンとなる。グランプリファイナルFSではブライアン・ジュベールに続き史上5人目で4回転3回に成功。欧州選手権で初優勝すると、世界選手権ではスペイン初の銅メダルをもたらした。以降、ソチ五輪4位・欧州選手権4連覇・世界選手権2連覇など輝かしい戦績を積み重ね、スペインのフィギュアスケートの歴史を創っている。
2016年世界選手権FSでは、フェルナンデスの滑りやキャラクターにマッチしたフランク・シナトラの歌声に乗せて、4回転3回3アクセル2回を含む高難度構成の全てのエレメンツで1点以上の出来栄え点を獲得。流れが途切れることのない完璧な演技を披露。SPの大差をひっくり返すジャイアントキリングな逆転優勝で、見事2連覇を果たした。

パンチの効いた氷上の哲学者
町田樹(日本)【2009-2014】

バレエダンサーを彷彿とさせる身のこなしで見る者を惹きつける表現者。読書家でもあり、その知識をベースにした独特な言い回しや世界観からその発言についても注目を集めている。村上大介と無良崇人とで形成する「3M(スケートファンが名付けた愛称)」の一人。
前年度全日本選手権9位という苦境で迎えたソチ五輪シーズン、コンパルソリーを取り入れるなどして4回転の安定を図り、全日本で自身初の表彰台となる銀メダルに輝き、五輪と世界選手権への初の切符を手にした。
ソチ五輪はSP11 位から『火の鳥~大飛翔編~』と位置付けていたFSで4位と大きく挽回し総合5位となった。また、SP直後のインタビューで繰り出した「(2月14日に行われるFSは)逆バレンタイン」というフレーズはお茶の間に強烈なインパクトを残した。
続く世界選手権では町田の代表作ともなったSP『エデンの東』で完璧な演技を見せ自己ベストを更新して首位に立つと、FSも好演技で自己ベストを更新。0.33点という僅差に泣き逆転されたが、初出場で銀メダルに輝いた。
形勢大逆転したこのソチ五輪シーズンを、町田は「ティムシェル」と評した(ティムシェル:小説『エデンの東』のキーワードで、自身は“運命を切り拓く”と表現)。
続く2014-2015シーズン前半、冒頭20秒間静止するという異例のプログラムFS『交響曲第9番(ベートーヴェン)』の初披露となったISUグランプリシリーズ・スケートアメリカで大差をつけて優勝。年末の全日本選手権にて2年連続で世界選手権代表に選出されるが、その代表発表の場で現役を引退して研究の道へと進むことを電撃発表。ファンのみならずスケート関係者にも衝撃を与える現役の幕引きとなった。
その後も「研究活動の一環」としてアイスショーに出演。先日のアイスショーでは『あなたに逢いたくて ~Missing You~』(ボーカル入りフルバージョン)を披露して、話題となっている。

気品溢れるカザフスタンのフィギュアスケート大使
デニス・テン(カザフスタン)【2009-現在】

ダイナミックな中にもノーブルな雰囲気を漂わせた滑りで魅せることができる、カザフスタンの英雄。魅力的な表現力とそのポテンシャルの高さから、スケートファンの注目を集めている選手の一人。
ジュニア時代からカザフスタン史上初となるメダルをもたらすなど、カザフスタンのフィギュアスケートをけん引してきた第一人者であるテン。15歳で2009年世界選手権8位入賞し、16歳でバンクーバー五輪に初出場(11位)。
その後コンディションに悩まされたシーズンを経て、ついにテンが花開いたのは2012-2013シーズン。映画『アーティスト』を両方のプログラムに使用し、SP・FSで前後半を演じ分けるという異例の戦略に打って出た。世界選手権で4回転も決め自己ベストを大幅に更新して2位となり、カザフスタン初の世界選手権メダリストとなる。ソチ五輪メダリスト候補に名乗りをあげた。再び怪我や病気で思うような試合運びができない翌シーズン、ソチ五輪ではSP9位と出遅れるがFSで大きなミスなく演技をまとめて総合3位となり、カザフスタンにフィギュアスケート初のオリンピックメダルをもたらした。
ルーツを持つという韓国で開かれた2015年四大陸選手権ではSP・FSで自己ベストを更新し、290点に迫る高得点で大差の優勝を遂げた。その優勝後のインタビューでは「2月に韓国でピークを持ってくる」と言及。現在コンディションに苦しんでいるテンだが、平昌五輪に向けて残りの2シーズン、目が離せない存在であることは間違いない。

進化が止まらない日本の新星
宇野昌磨(日本)【2015-現在】

流れるようなスケーティングやエッジワーク、音を捉える能力に長け、上腕を大きく使い指先まで神経を行き届かせた表現力で、見る者を惹きつける才能を持った選手。
ジュニア時代から表現力には定評があったが、2014-2015シーズンに3アクセルと4回転を習得すると、ジュニアグランプリファイナル・世界ジュニアで初優勝を遂げ、翌2015-2016シーズンからシニア参戦を果たす。
好調なシーズン序盤だったが、四大陸選手権や世界選手権では望んでいたような結果とはならなかった。しかし最終戦となったチームチャレンジカップのSPで世界初となる4フリップを決め、後半には4トゥループのコンビネーションジャンプも決めるノーミスの演技を披露。さらにFSでも4フリップを決め、後半2回の4トゥループも回転させた。悔し涙を見せた世界選手権から3週間余りで、参考記録ではあるが史上最年少で300点に迫る総合得点を叩き出した。著しく進化した、突き抜けた15-16シーズンとなった。

高難度構成をものともしない中国の秘密兵器
ボーヤン・ジン(中国)【2015-現在】

ジュニア時代から2種類の4回転を複数回跳ぶ構成で挑み、大崩れすることなく演技することができる稀代のジャンパー。幼名の「天天」が愛称のオーディオマニア。
ジュニア時代から高難度ジャンパーとしてその名を馳せ、同世代の宇野と表彰台争いをしており、2014-2015シーズンに宇野とともに世界ジュニアの表彰台に立った。国内大会では超難度の4回転である4ルッツを試みて成功させており、2015-2016シーズンのスケートファンの関心事の一つがシニアデビューを果たすジンの4ルッツであった。
そんなファンの期待を知って知らでか、ISUグランプリシリーズ・中国大会SPで史上初となる4ルッツ+3トゥループのコンビネーションジャンプを成功させ、FSでも4ルッツを降り、4ルッツはジンの代名詞となる。四大陸選手権FSでも史上初となる「FS4クワド(4ルッツ、4サルコウ、後半の2本の4トゥループ)」を成功させて歴史に名を刻み、自己ベストを更新して初出場で銀メダルを獲得。世界選手権では銅メダルに輝き、中国男子初の表彰台となるなど、突き抜けた活躍を見せたシーズンとなった。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
フィギュア スケートを応援しよう!

フィギュア スケートの放送・配信ページへ