人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

フィギュア スケート コラム 2015年4月8日

フィギュア不毛の地から、世界の頂点へ

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部
  • Line

大騒ぎの渦中に巻き込まれた金メダリスト本人は、フットボーラーよりもむしろ、「まるでロックスターになったみたい」と言っているけれど。

「僕が生まれ育った町マドリードに、僕がスケートを始めた頃、いったいいくつリンクがあったのか分かりません。でも、とにかく言えることといえば、僕が初めてスケートを始めたリンクは、この記者会見場とほとんど同じくらいの大きさだったということです。すごく小さなリンクで、しかも、今ではレストランになってます(笑)。つまり、スペインには、スケートの伝統はまるでないんです」(フェルナンデス、世界選手権公式記者会見より)

ちなみに2015年時点で、マドリードには常設スケートリンクは5ヶ所ある。スペイン全土では15ヶ所。南部には常設リンクは1つしか存在せず、それもショッピングモール内の小さなお遊び用のもの……。スケートクラブは全部で17あるけれど、フィギュアスケートの専門クラブは4つ。日本のフィギュアスケート競技人口が3500人に対して、スペインは連盟登録スケーターが約400人。

「きっかけは、姉と一緒に、テレビで、フィギュアスケートの大会を見たこと。そして姉の後に続いて、僕もスケートを始めました。それから一度たりとも、スケートから離れたことはありません。友だちは僕がスケートをしているなんて信じられないみたいだったし、なにより、誰もスケートなんて見たことがなかったんですよ。でも、今では、たくさんの人々が、このスポーツのことを知るようになりました。特に昨年末のグランプリファイナルのおかげで、たくさんの人々の、新たな人々の関心を、惹きつけることができたんです!」(フェルナンデス、世界選手権公式記者会見より)

2013年にフェルナンデスがスペイン人として史上初のユーロ王者に上り詰めた後も、スケーターの人数自体はそれほど大きく増加していないそうだ。まだまだインフラが整わないことが最大の理由で、国内のクラブやコーチの不足も影響している。国内の五輪委員会からの予算も、ウインタースポーツには思うように配分されない。露出度が少ないスポーツに、母国の企業がスポンサーをそう簡単に名乗りでるはずもない。欧州・世界選手権出場レベルの選手でさえ、いまだに自費での遠征を余儀なくされる場合も多いのだとか。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
フィギュア スケートを応援しよう!

フィギュア スケートの放送・配信ページへ