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喜びにあふれた表彰セレモニーを終え、新世界チャンピオンがついにミックスゾーンに姿を表した。5つのテレビインタビューに丁寧に答えた後、最後に6つ目の、私たちJ SPORTSのインタビューブースに立ち寄ってくれた。いつものようにちょっと小首を傾げて、いつも以上に優しい笑顔で、ハビエル・フェルナンデスは口を開いた。
「ついに、ね!」
1月末のストックホルムにて、3年連続で欧州選手権を制したときの第一声は、「疲れきってボロボロ(笑)」だった。翌日のスペイン系新聞の一面は、いつもとなんらかわらず、レアル・マドリードやバルセロナFCの写真で埋め尽くされていた。それでも、スペイン全土でたった1人のフィギュアスケート専門記者、ペドロ・ラメラスさんは、「ほら見て、『AS』紙の一面のはしっこに、かろうじてハビが載ってるよ!小さいけど、写真付きだ!!」と大喜びしていたものだった……。
本人もかつてはフィギュアスケーターであり、現在は「ハビエルは記者と選手というよりは、大切な友だちであり、同士」と言うラメラスさんは、残念ながら上海には来られなかったけれど、遠いスペインでガッツポーズしているに違いない。金メダルを胸に眠りについたフェルナンデスも、翌朝、母国での
大々的な報道を知って、もう一度大きく声を上げたことだろう。「ついに!」と。なにしろスペイン最大のスポーツ紙『マルカ』の一面は、スペイン人フィギュアスケーターの歴史的快挙一色に染まっていたのだから!ラメラスさんの言葉を借りると、フェルナンデスは、「インドネシアで生まれたリオネル・メッシ」だという。
「たとえばリオネル・メッシがインドネシア人だったら、FCバルセロナの10番になっていなかったと思う?世界年間最優秀選手賞バロンドールを獲得するような、フットボーラーにはなっていなかった?いいや。どこの国で生まれ育とうが、メッシは、メッシになっていたはずだ。ハビエルも同じさ。スペインという、フィギュアスケート不毛の地で生まれ育ったけれど、こうしてトップスケーターになった。彼には、天から与えられた、才能があるんだ」(ラメラス記者)
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