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フィギュア スケート コラム 2015年1月8日

欧州フィギュア派遣選手決定!!ロシアフィギュアスケート選手権2015 ペア

フィギュアスケートレポート by Pigeon Post ピジョンポスト
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ロシアフィギュアスケート選手権2015 ペア 総合結果
1位 クセニア・ストルボワ / フョードル・クリモフ
2位 エフゲーニヤ・タラソワ / ウラジーミル・モロゾフ
3位 川口 悠子 / アレクサンドル・スミルノフ
4位 クリスティーナ・アスタホワ / アレクセイ・ロゴノフ
5位 ヴェーラ・バザロワ / アンドレイ・デプタット
6位 ヴァシリーサ・ダワンコワ / アレクサンドル・エンベルド
7位 ナタリア・サビヤコ / ユーリー・ラリオノフ
8位 アリーナ・チェルニャフスカヤ / アントニオ・スーザ=コルディリュ
9位 アナスタシア・グバノワ / アレクセイ・シンツォフ
10位 タチアナ・クズネツォワ / セミョーン・ステパノフ

ディフェンディングチャンピオンのクセニア・ストルボワ / フョードル・クリモフ組がタイトルを守りました。特にSP(ショートプログラム)では一段上のパフォーマンスを見せつけた印象です。映画『グリーン・デスティニー』サウンドトラックのオリエンタルな音色に合わせ、3ツイスト、サイドバイサイドの3トゥループ、スロー3ルッツを次々と決めていきます。入りにも出にも側転のようなバリエーションを加えたリフトや、ダンスリフトを絡めたデススパイラルなど、エレメンツの隅々にまで工夫が。最後のステップシークエンスでは太鼓のリズムに合わせてストルボワは軽々とリンクを縦横無尽に駆け巡り、クリモフは力強くステップを踏み、ホールドしてからも流れを途切れさせることなくフィニッシュ。振付も相まって、武道の達人たちの戦いのようにキレがよく、重力を感じさせないような滑りの素晴らしさでした。
しかしFS(フリースケーティング)『ノートルダム・ド・パリ』では、演技最終盤に入れ絶対的な自信を見せていたスロー3サルコウで転倒するなど、多少精彩を欠いて見える演技でした。これはグランプリファイナル後に体調を崩したこと、またこの大会での練習中に足を痛めてしまった影響があったようです。次の試合までは時間がありますから、初のチャンピオンシップタイトルに向けて万全に調子を整えてくるでしょう。
(SP 75.72 / FS 136.38 / 総合212.10)

2位3位の争いは非常に熾烈なものになりました。総合得点でわずか0.55という僅差で上回ったのは、今季国際大会のシニアデビューを飾った新鋭のエフゲーニヤ・タラソワ / ウラジーミル・モロゾフ組です。SP『Sarabande Suite(Aeternae)』、FS『Hello』ともに失敗のない(すべてのエレメンツに加点を付ける)ハイレベルなパフォーマンスを見せ、特にFSでは1位となりました。
そのプログラムはライオネル・リッチーのヒットソングをインストゥルメンタルで使用。柔らかなメロディで幕を開ける冒頭、見るものの度肝を抜く高さの3ツイストは満点の加点を得ました。続いてサイドバイサイドの単独ジャンプもコンビネーションもぴったりと決めます。最高難度のリバースラッソーリフトも軽々と上げて美しいバリエーションで下ろし、両手を広げる振付でぐっと視線を掴むと、スロー3ループを完璧に着氷。そのままイーグルで流れの良さを見せつけ、デススパイラル、ソロスピンとエレメンツを続けます。後半はこれまた幅も高さも素晴らしいスロー3サルコウで歓声を浴び、体勢の難しいリフトを続けざまに決めたところで高得点の確信が広がります。
ペアスピンからのフィニッシュ後に、溢れる感情をこらえきれず身を屈めるタラソワ……ちょうど1年前のロシア選手権は、終盤のスターリフトで最高点から落下し、それでも演技を続けてフィニッシュした後、痛そうに涙しながら身を屈める彼女の姿に、見ている方も辛くてたまらない気持ちになったものでした。しかし今年、顔を上げた彼女の表情は、満面の幸福そうな笑み。爽やかな感動が広がりました。
(SP 70.29 / FS 137.94 / 総合208.23)

3位の川口悠子 / アレクサンドル・スミルノフ組は、SP『タイスの瞑想曲』では完成度の高い演技を見せました。各エレメンツやトランジションでの工夫もそうですが、所作の一つ一つにユニゾンを感じ、なんとも言えない陶酔感を醸し出す演技でした。
SP2位で迎えたFS、『マンフレッド交響曲』のドラマチックなストリングスで始まる演技は、多少の緊張があったのか冒頭のコンビネーションのセカンドジャンプで川口選手が1回転に抜けてしまう手痛い失敗。続く単独2アクセルでも着氷が乱れますが、その後の振付からすぐに立て直し、プログラムの世界を紡ぎ出していくのはベテランならではの円熟味です。見せ場のスロー4サルコウは一旦振付でストップしてから、わずかなクロスから投げ上げ、細い軸の高速回転で一気に回りきり、喝采を浴びます。中盤は完璧にシンクロしたソロスピンから、スパイラルとダンスリフトで構成する艶やかなコレオシークエンスへ。その後、音楽が盛り上がるとともに3ツイスト、アクセルラッソーリフト、デススパイラルと息つく間もなくエレメンツを続け、激しく愛憎を演じます。残り2つのリフトとスロー3ループをたたみかけて、ペアスピンで収束。後半のエレメンツは、ややキャッチが乱れたツイストリフト以外は高い加点を獲得しました。
このFSを見て感じるのは、優れたプログラムの力、演じるスケーターの力は、多少の失敗では失われないということです。テーマである報われない愛への苦悩を、狂気を感じるまでの激しさで演じた川口 / スミルノフ。そして完全に脱力したり、頭を押さえつけたりと、予想外のどきりとさせるような動きを散りばめながら、美しいプログラムに仕上げた振付師のチェルニシェフ。五輪で演じるための渾身の作を、ソチの会場で演じきりました。
(SP 71.81 / FS 135.87 / 総合207.68)

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