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――テレビに出て、勉強になったこととか、経験して良かったなっていうことは?
織田:一番勉強になったのが、ワイプ(小窓で映像を表示すること)。VTRを見てる時の僕たちの意義って、ワイプしかないかなって思ってて、なるべく意識してます。おいしそうなVが出てる時に自分が抜かれて、ワイプで真顔じゃダメだと思うんですよ。そこまで大げさにリアクションする必要もないと思うんですけど、ある程度においしそう~とか自然なリアクションをしないといけないな、と。誰がどこで見てるかわからないから、常にそういうのを意識してやらないといけないのがすごく勉強になりました。
――それは何に役立ったのよ?
織田:演技?みんないろんな角度で見てるじゃないですか。KENJI先生からは正面から見えてるポーズでも、カメラさんだと違うアングルで見えたりする。常にどのラインで見てもらう時でも、キレイに見えるように意識しなあかんなって。
――スケートとテレビに出るのとどっちが緊張する?
織田:やっぱりスケートの方が緊張します。よく番組で、「スケートの方が緊張するでしょ~」「いやこっちの方が緊張します~」ドッ!みたいな感じの時はあるんですけど、フュギュアスケートの方が緊張します。先週も久しぶりにいっぱいのお客さんの中で滑らせてもらって、緊張しました。
――緊張した時はどうやってほぐしてるの?
織田:緊張した時は、体がこわばらないように動かしながら、念仏のように「自分はできる、自分はできる」って唱えてます
――自己催眠みたいな感じで
織田:「できるできる、大丈夫大丈夫、I can do it!!」
――それ一時スケーターの間で流行ってたね
織田:僕だけでしょ、流行ってたの。日野龍樹に無理やりやらせて更衣室をすごい空気にしてましたね。
――ノブがね
織田:そういうの良くないですって!KENJI先生のユーモアを僕にすべて押し付けるのやめてもらっていいですか?田中刑事くんも顔こわばってましたからね。
――ホンマにやるんですか?みたいな。刑事ごめん
涙もろい2人
――シニアが始まってからを振り返って、どう?
織田:1年目は、本当に自分でもびっくりした年でした。初めてスケートカナダに出た時に3位になれて、そのシーズンにファイナルも行くことができて、本当になんてラッキーなんだろうって。その時に四大陸も優勝して、世界選手権も4位に入れて、それでちょっと満足しちゃったかな。
――そういうのもあるよね
織田:それからは色々あって、バンクーバーに出られて、ソチまでのシーズンもケガとかもあったんですけど、いろんな人に自分が好きでやってるフュギュアスケートを応援してもらえて、幸せな現役生活だったと思って辞められました。
――選手は100%の力を練習から出してるしね。あんまりそういう話すると泣いてしまう
織田:そうなんですよ、僕ガチですぐ泣くんで。そこで泣く?っていう所で。
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