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フィギュア スケート コラム 2014年2月10日

フィギュアスケート ソチ五輪出場ペア選手6選

フィギュアスケートレポート by Pigeon Post ピジョンポスト
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高橋成美/木原龍一
日本代表

オリンピックの夢を目指し、2013年1月に結成した日本期待のペア。高橋選手はマーヴィン・トラン(現在はカナダで活躍)と、2012年の世界選手権で日本ペア界に初のメダルをもたらしました。木原選手はシングル選手としてJGPSや全日本選手権で活躍し、トリプルアクセルにも挑んでいた逸材です。佐藤有香コーチ曰く「3年はかかる」といわれたペア道を木原選手は猛ダッシュで走り抜け、結成から8カ月弱で国際大会出場、そして五輪予選へ出場するという難事をやり遂げました。以後GPS、全日本と1戦1戦進化するエレメンツを日本のファンに見せながら五輪に向けて研鑽を積み、繰り上げで個人戦への出場も決めています。 SPは歌劇「サムソンとデリラ」のアリア『私の心はあなたの声に開く』。ゆったりとした美しい旋律と、2人の優雅なスタイルがぴったりと合い、陶酔度の高いプログラムです。FS『レ・ミゼラブル』は、木原選手の力強さや安定したジャンプが輝く導入部、高橋選手の表現の繊細さがキラリと光る中盤を経て、勇壮な「民衆の歌」へと結集していく、観るものの胸を熱くさせるドラマチックプログラムです。

PHOTO:タチアナ・ヴォロソジャール
/マキシム・トランコフ

タチアナ・ヴォロソジャール/マキシム・トランコフ
ロシア代表
2013年世界選手権優勝
シーズンベスト SP:83.98 FS:154.66 Total:237.71

押しも押されぬ世界チャンピオンの彼らは、実はペアを組んでまだ4年足らず。お互いに別のパートナーと組んでバンクーバーオリンピックに出場し、その直後にペア結成しました。ヴォロソジャールがウクライナからロシアへ移籍したため、規定で1年間は国際大会に出られませんでしたが、明けて2011年の世界選手権(モスクワ)で2位、翌年も2位、そして昨季は圧倒的なハイスコアで初優勝を果たしています。今季に入ってからも快進撃は続き、初戦からSP・FSともに歴代最高スコアを記録。その後自らさらに更新し、GPSスケートアメリカで237.71という破格のスコアを叩き出しています。
彼らの強みは、「完璧」と言えるほどのエレメンツの質に裏打ちされたプログラムの完成度です。大技にフォーカスせず、自分たちのできることを最高の質で積み重ね、美しいプログラムを演じることが彼らのこだわり。冒頭の高いトリプルツイストと、見せ場のスロートリプルループは、今季すべての試合で満点の加点を得ています。
SP『仮面舞踏会』は、厳めしいワルツに乗せて、公爵と未亡人の恋模様を描きます。長身の美男美女が、豪奢な衣装で、ホールドを組みながらワルツを踊るその姿は…およそ多くのスケートファンが抱く「ペアらしさ」のステレオタイプを木っ端微塵に打ち砕くことでしょう!FS『ジーザス・クライスト・スーパースター』は、トランコフのたっての希望で選曲した意欲作。世界のファンの間にイエローパンツブームを巻き起こした(“Trankovs Pants”というツイッターのアカウントすら登場!)、ヒッピー風の衣装にも注目です。

アリオナ・サフチェンコ/ロビン・ゾルコヴィー
ドイツ代表
2010年バンクーバーオリンピック銅メダル/2013年ISUグランプリファイナル優勝
シーズンベスト SP:79.46 FS:147.57 Total:227.03

長年世界のトップに君臨し続ける、ドイツのベテランペア。ゾルコヴィー(34歳)はフィギュアスケートのオリンピック出場選手の中で最年長となりました。銅メダリストとなったバンクーバーオリンピック直後の世界選手権で2位、その次の年からは2連覇を果たし、昨季も2位と、この4年間2位以下になったことがありません。今季は、スコアではヴォロソジャール組の後塵を拝していたものの、直接対決となった福岡グランプリファイナルでSP・FSともにパーフェクトの演技を見せ、チャンピオンとなりました。
唯一の不安要素は、コンディションを崩す試合が多くなってきたことです。1月の欧州選手権でも、フリー直前にサフチェンコがインフルエンザに罹り棄権しました。間隔が短いだけに、影響が心配されます。
選曲、振付、そしてサフチェンコ自身がデザインする…時に画面がハレーションを起こすほどにカラフルな…衣装ともども、「振り切れて」感じるほどの個性が魅力。滑りの技術は衰えを知らず、伸びやかさと多彩な表情をプログラムにもたらします。
SP『When Winter Comes』はしっとりとしたヴァイオリンのメロディに合わせ、大人の男女の世界が広がります。FS『くるみ割り人形』は、数々の個性的なプログラムをリリースしてきた彼らが、現役最後のシーズンに満を持して贈る王道プログラム。バレエのプログラムを滑りたいという、サフチェンコのアイデアによるものだそうです。“金平糖の精と王子のパ・ド・ドゥ”はフィギュアスケート界では定番曲ながら、彼らは洗練された「大人のメルヘン」を湛えたプログラムです。

龐清(キン・パン)/佟健(ジャン・トン)
中国代表
2010年バンクーバーオリンピック銀メダル/2013年ISUグランプリファイナル3位
シーズンベスト SP:75.40 FS:138.58 Total:213.98

ソルトレークシティオリンピックから4大会連続の出場を決めた中国の雄。バンクーバーオリンピックで大会一のパフォーマンスと言えるような会心のフリーを演じ銀メダル獲得、直後の世界選手権で4年ぶりの優勝をしました。しかし、ここ2年ほど怪我に苦しむようになり、特に佟健の膝は本人が語るところ「医師に80代の膝と言われた」という状態で、一時期はトリプルジャンプが飛べないまでになりました。今季に入り、怪我の影響を感じさせないパフォーマンスを続け、ジャンプも復活。ベテランの心技体の強さを見せつけています。
この2人の魅力は、なんといってもロマンチックさ。情感豊かな演技力を見せる龐清、指先まで洗練された動きを見せる佟健、実生活でも2人は2011年に婚約し(アイスショーでの氷上のプロポーズ)、演技の深みは増していくばかりです。五輪シーズンに向け最高難度のリフトを装備してくるなど、技術面もなお進化を続けます。
SP『ノクターン(映画「ラ・カリファ」より)』は、スタートポーズから2人の世界に引き込まれる美しさ。黒い衣装に身を包み、目を伏せて額を寄せ合い、スッと離れていく…その姿に道ならぬ恋に苦しむ男女の情感が凝縮されています。振付師ニコライ・モロゾフの手腕に拍手です。FS『I Dreamed a Dream(「レ・ミゼラブル」より)』は、夢の中で夢を見た…という、現役最後に彼らのスケートの魅力を詰め込んだプログラム。コレオシークエンスの揺らめくスパイラル、曲が盛り上がる部分で圧巻の飛距離のスロージャンプをたたみかけながら、スッと収束するプレッシャーリフト。ドラマチックかつ、ベテランの渋みを感じる構成です。

メーガン・デュアメル/エリック・ラドフォード
カナダ代表
2013年世界選手権3位/2013年四大陸選手権優勝
シーズンベスト SP:73.07 FS:124.82 Total:193.38

ペア結成は2010年で、デュアメルは前のパートナーと惜しいところで地元のオリンピック出場を逃していますから、念願のオリンピック出場になります。
組んだ翌シーズンにカナダ選手権で優勝、その時のキスアンドクライでのデュアメルの「Oh my God!!」の絶叫は強烈なインパクトを残しました。世界選手権は7位、5位と着実に順位を上げ、昨季は念願の銅メダルを獲得しました。
ペア転向の前はお互いにシングル競技を経験し、デュアメルに至ってはジュニアグランプリファイナルに進出の経験もあり。そんな彼らのジャンプ技術は高く、難度の高いトリプルルッツジャンプをソロジャンプとスロージャンプの両方で入れてきます。元気印で動きもきびきびハキハキしたデュアメル(趣味はなんと野球!)と、芸術家肌でエレガントなラドフォード、36cmの身長差、異なる個性を合わせて一つのペアとしての個性を作り上げています。
SP『Tribute』は、トロント王立音楽院出身のラドフォードが、2006年に亡くなった元コーチのポール・ウィルツ氏に捧げ作曲したもの。新たにオーケストラ用に編曲・録音したそうです。ジャンプのほかにも、各要素間に盛り込まれた、凝ったトランジションも魅力的なプログラムです。FS『アリス・イン・ワンダーランド』は、ジャンプの力に自信ある2人こその、コンビネーションとスロージャンプ2本を後半に持ってきた「攻め」の姿勢に注目です。

カーステン・ムーア=タワーズ/ディラン・マスクヴィッチ
カナダ代表
2013年世界選手権4位
シーズンベスト SP:71.51 FS:136.94 Total:208.45

カナダから注目ペアをもう一組。デュアメル組と国内で熾烈な(昨年は1点差、今年は3点差!)争いを繰り広げています。ちなみに、マスクヴィッチとラドフォードは、その昔、故ポール・ウィルツ師の下同門生としてペア競技を始めたという過去があります。
彼らは2009年に結成し、2011年にカナダ選手権初優勝。翌年は世界選手権進出を逃すも、昨季はカナダ選手権と大阪の四大陸選手権でハイパフォーマンスで喝采を浴び、世界選手権で4位という過去最高の成績を残しています。
エレメンツの構成は、ほかのトップ組と比べると基礎点でやや劣るものの、一つ一つの質の高さによって、基礎点差を補って余りある加点を得てきます。滑りのスピード感が最後まで失われず、その中で流れを切ることなくスムーズにエレメンツを散りばめてくる、構成力の高さが目を引きます。マスクヴィッチは身長178cmとトップペアの中では体格に恵まれていない方ですが、リフトのパワーと移動距離は屈指のもの。非常に多趣味でユーモア溢れる人物で、男性ばかりのお笑いシンクロチームでチャリティー公演する社会貢献を行っています。そういった面も影響するのか、しっとり系からコメディまで演技の幅が広い2人です。
SPは昨季から持ち越した名作『ミックマック』。カナダ選手権で衣装を新調したばかりです(ムーア=タワーズは「アイスダンスっぽくした」、マスクヴィッチは「シャレてるブーツカバーがお気に入り」とのこと)。FS『フェリーニ・メドレー』は映画音楽に乗せて、男女の幸福な公園デートを描くロマンチックな作品。複雑なトレースにも注目してみてください。

テキスト: 海鳩オッコ

代替画像

Pigeon Post ピジョンポスト

フィギュアスケーターの"声" "今"を届ける記者チーム(Pigeon Post HP)。
日本チームを中心に、世界のフィギュアスケートを特集する日本語英語のバイリンガルサイトで、インタビュー・リポートを掲載。Twitterをポータルとして、新しい記事の紹介やニュース、イベントのリポートまで、ワンストップで伝える。FacebookもTwitterと連携させている。

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