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フィギュア スケート コラム 2013年4月4日

日本ペア誕生

フィギュア通信 by 田村 明子
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4月11日から、国別対抗戦が東京で開催される。

今年は残念ながら、日本チームはペアの参加がないためにタイトルを守ることは難しいかもしれない。だがこの試合にこそ間に合わなかったものの、現在猛トレーニング中の新ペアチームがいることはすでにフィギュアファンならご存知だろう。

2013年1月、高橋成美&木原龍一が新たなペアチームを結成したことが発表され、日本のフィギュアスケート関係者、ファンたちにとって長年の悲願だった、日本国籍保持者同士のペア誕生したのである。

高橋成美は、カナダ人のマーヴィン・トランと組んで2012年ニース世界選手権で銅メダルを獲得し、日本代表ペアとして初の世界選手権メダルを手にした選手である。メダル獲得直後、ソチ五輪に向けてトランの日本国籍取得のために、特例処置が適応されるか、というニュース報道もされた。だがその後、高橋は負傷などで練習を中断せざるを得なくなり、2012年12月にはお互いの「競技に対する考えの食い違い」を理由にチームを解散した。ソチ五輪で初めて開催されるフィギュアスケート団体戦に、日本のペアが出場することは絶望的になったかに見えた。

そんな中での高橋&木原ペア誕生は、日本のスケート界に地味ながらも明るいニュースをもたらした。20歳の木原龍一は、全日本選手権男子シングルに出場し、3年連続12位だった選手。彼がもと指導を受けていた長久保裕コーチは、札幌五輪で日本代表ペア選手だったことも、彼がペアに転向する決意をする助けになったのかもしれない。

ペアは今回が初体験である木原は、現在、高橋成美とともにデトロイトで佐藤有香、ジェイソン・ダンジェン夫妻の指導を受けている。2014年2月のソチ五輪に向けて、猛特訓を続けている最中だという。

ソチ五輪のチーム戦は、2014年2月6日、五輪開会式に先駆けて開催される。ここで予め選抜された10カ国がSP、あるいはショートダンスで競い、トップ5カ国がフリーに進出するという形式だ。日本がこの10カ国の中に選ばれる可能性は高いが、新ペアがこの中でどのような戦いぶりを見せてくれるのか、大いに期待したい。

代替画像

田村 明子

盛岡市出身、ノンフィクションライター。1977年留学のため単身渡米し、現在ニューヨーク在住。長い滞米生活と語学力を生かして多様な方面で執筆活動を行う。フィギュアスケートは1993年からはじめ、これまで15回の世界選手権、3度の冬季五輪を取材。選手のみならず、コーチ、ジャッジ、ISU関係者など幅広い人脈を駆使して多面的な視点から執筆。著書に「氷上の光と影」(新潮社)他。

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