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8月も後半に入り、夏合宿の聖地・菅平では大学チームのトレーニングマッチが本格化してきた。秋のリーグ戦の開幕を間近に控えたこの時期のゲームは、各校の仕上がり具合をチェックするとともに、今季の力関係を見極める絶好の機会でもある。地域やリーグをまたいだ注目カードが連日組まれており、公式戦シーズンとはまた違った楽しみの多い季節といえるだろう。
そうした中、8月21日にはサニアパークで東海大対同志社大の一戦が行われる(11時キックオフ)。昨年度大学選手権4強の東海大は、今春の関東大学春季大会Aグループで4勝1敗の2位という成績を残しており、5連覇がかかる関東大学リーグ戦に向け足取りは順調という印象だ。一方の同志社大も社会人の強豪サントリーで名将の薫陶を受けてきた宮本啓希氏を新監督に迎え、名門復活に向け意欲的に変革を進めている。互いにこれが菅平での最初の練習試合ということもあって、さまざまな面で見どころの多いゲームとなった。
東海大は春季大会最終戦で帝京大に21-59と敗れ優勝こそ逃したものの、明治大(43-24)、早稲田大(38-29)と対抗戦の伝統校を撃破。同じ関東リーグ戦に所属する大東文化大(59-40)、日本大(50-17)にも危なげなく勝利し、今季も覇権争いの一角を担う存在であることを証明した。下級生時からチームを牽引してきた主軸が数多く卒業したものの、頑健なフィジカルを押し出し攻守ともコリジョン局面で激しく体を張るクラブのカルチャーは、CTB伊藤峻祐キャプテンが牽引する今季のチームにもしっかりと受け継がれている。
特に目を引くのはFWの支配力だ。LOワイサケ・ララトゥブアやFLレキマ・ナサミラ、FLアフ・オフィナらパワー自慢の留学生と、副将のNO8井島彰英で形成するバックファイブは、学生随一のサイズと推進力を誇る。メンバーが大幅に入れ替わったフロントローも、2年生PR本田啓らの台頭でセットプレーの安定感が高まってきた。
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