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15-6という女子日本代表(サクラフィフティーン)の勝利から1週間。より良く変化したのは南アフリカ代表だった。7月30日(土)、埼玉県の熊谷ラグビー場は、午後5時45分のキックオフにもかかわらず、35度という暑さだった。その中で体力を消耗する戦いを強いられたのはホームのサクラフィフティーンだった。
大塚朱紗
序盤はサクラフィフティーンが攻め込む。前半5分、ゴール前のラインアウトからモールでゴールラインに迫り、最後は左ショートサイドを攻め、SH阿部恵のパスにSO大塚朱紗が走り込んで先制トライ。その後は南アフリカ代表の猛攻を受けるが、一人一人が的確にタックルを決めて粘った。サクラフィフティーンもFB庵奥里愛がカウンターアタックを仕掛けるなど局面を打開しようとするが、南アフリカ代表にブレイクダウン(ボール争奪局面)で激しくプレッシャーをかけられ攻撃を継続できない。
最大のチャンスは前半24分に訪れた。自陣からWTB黒木里帆がステップでタックルをかわし、HO永田虹歩につなぐ。永田は大きなストライドで左タッチライン際を前進し、南アフリカ代表陣深く入って内側にサポートしたSO大塚にパスを出す。南アフリカ代表のバッキングアップのディフェンスはおらず、トライは間違いのないシーンだった。しかし、勢いよく走り込んだ大塚とわずかにタイミングが合わず、ボールはこぼれ落ちる。ここでトライしていれば精神的に優位に立てただけに手痛いミスだった。
リビー・ヤンサ ファン レンズバーグ
サクラフィフティーンのディフェンスがほころびたのは、前半32分のことだ。南アフリカ代表陣でのディフェンスでBKラインが相手のパスをカットする勢いで飛び出す。ここで内側のディフェンダーは少し遅れた。南アフリカ代表SOリビー・ヤンサ ファン レンズバーグはパスを止め、タックルをかわして一気に前進。ハーフウェイラインを越えてスピードのあるWTBアヤンダ・マリンガにパス。マリンガにそのままインゴールまで走られ、ヤンサ ファン レンズバーグにゴールも決められて、7-5と逆転を許す。
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