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我慢の勝利だった。15人制ラグビー女子日本代表(サクラフィフティーン)は、7月24日、岩手県の釜石鵜住居復興スタジアムで世界ランキング13位の女子南アフリカ代表と対戦(日本代表は12位)。粘り強いでディフェンスで相手をノートライに抑え込み、15-6というロースコアで競り勝った。
女子ラグビーでは国内で5年ぶりのテストマッチ(国代表同士の試合)だった。男子に比べると日本では関心度は低いが、世界的には女子ラグビーは急発展しており、今年の10月には第9回目の女子ラグビーワールドカップがニュージーランドで開催される(コロナ禍で一年延期)。女子日本代表は2017年大会に続いて出場を決めており、初の決勝トーナメント進出を目指している。
この夏は、南アフリカ代表、アイルランド代表が来日し、4試合のテストマッチが行われる。女子ラグビーの関心を高めるためにも、RWCに向けて強化に勢いをつけるためにも、大事な初戦だった。快晴の釜石鵜住居復興スタジアムの気温は23度。2011年東日本大震災の被災者への黙とうがささげられたあと、両国の国歌斉唱。南アフリカ代表は感極まって涙を流す選手が多かった。日本代表は南早紀キャプテンを筆頭に凛々しく覚悟を決めたような表情が印象的だった。
齊藤聖奈
午後2時45分、試合は南アフリカ代表のキックオフで始まった。立ち上がりから日本代表はフィールドを左右に広く使ってボールを動かし、南アフリカ代表ゴールに迫る。前半9分、ゴール前のスクラムから攻め、最後はFL齊藤聖奈が右中間に先制トライをあげる。SO今釘小町のゴールは決まらず、5-0。齋藤は2017年のRWCに出場した日本代表のキャプテンで攻守にチームを引っ張った。
しかし、この後は自陣で防戦一方。南アフリカ代表CTBアピウェ・ングウェブらのパワフルな突進に苦しめられる。元日本代表FB松田努さんを父に持つFB松田凛日の好タックル、ジャッカルなどで何度もピンチを防いだが、12分、21分と南アフリカ代表SOリビー・ヤンサファンレンズバーグにPGを決められ、5-6と逆転を許す。
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