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終盤も得点機があっただけに勝ちきれなかったという印象はある天理大だが、スクラムをはじめFW陣が互角以上の戦いを見せ、身上であるハイテンポの連続展開でたびたびいい形を作った試合内容は、今季のチームの可能性を感じさせた。京産大もゲームを通して接点で激しいバトルを繰り広げ、最後に巡ってきた好機を見事に仕留めて力のあるところを示した。猛烈な推進力で再三相手防御を破ったWTBポルテレは、今後全国から視線を集める存在になりそうだ。
決勝に先駆けて行われた近畿大学と立命館大学の3・4位決定戦も、見応えある80分間となった。前半主導権を握ったのは近大。FWが出足鋭いタックルを連発して勢いを生み出すと、16分にCTB森元翔紀のオフロードから防御裏へ出てWTB三島琳久が先制のトライをマークする。23分には優勢のスクラムを起点にSH田原慶人がインゴールに押さえ、12-0とスコアを広げて前半を終えた。
立命館大も後半開始早々に自陣スクラムからのサインプレーでWTB山本龍吾が抜け出し、フォローについたSH北村瞬太郎が約50メートルを走り切ってトライ。7点差の射程圏内に詰め寄ったが、近大はここからがたくましかった。ひたむきなタックルで以降のピンチをしのぎ切ると、雷による中断を挟んで再開された70分にSH田原が2本目のトライを奪い19-5とスコアを拡大。終了間際にも堅守からの切り返しで途中出場のSH李がトライを加え、26-5で近大が勝利を収めた。
なお7月2日に行われた5・6位決定戦は、同志社大学が52-27で摂南大学に逆転勝ちした。前半は相手の前に出る推進力に接点の攻防で食い込まれ、トライ数3本対4本で19-20と先行を許した同志社大だったが、後半は持ち前のアタック力を生かして主導権を掌握。41分のラインアウトモールによるHO西濱悠太のトライを皮切りに、アグレッシブに攻め続けて5トライ4ゴールの33点をたたみかけ、摂南大の反撃を終盤の1トライに抑えて快勝した。
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