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関東大学ラグビー春季大会2022
【ハイライト動画】早稲田大学 vs. 大東文化大学
直後の5分にもラインアウトから右サイドに広く展開し、HO(フッカー)佐藤健次(神奈川・桐蔭学園)が、大きく前進を見せたのちにラストパスを受けたCTB(センター)吉村紘(スポ4=東福岡)が俊敏な動きでスペースを見極め、左中間へトライ。
それ以降は、しばらく自陣でのプレーが増えたものの、粘り強く防御を固め、ゴールラインに寄せ付けない早大のディフェンス力が光った。一方、敵陣深くにも攻め入る時間帯が続いたが、なかなか突破できず20分もの時間が経過。そんな苦境を打ち破ったのが、31分吉村のトライだった。インゴール直前のマイボールラインアウトでオーバーしてしまった球に反応した吉村が、すぐさまトライに結びつけた。
終盤には、自陣深くからオフロードパスをつなぎ、WTB今駒有喜(文4=東京・早実)がハーフウェーライン付近から独走、最後はその側を走りこんだCTB野中健吾(スポ1=東海大大阪仰星)がインゴールへ向かい、公式戦初トライを記録。その後もしぶとく相手の攻撃を阻み、後半は大東大を無失点に抑えた。
早大は攻守両面で凌駕し、終わってみれば62-14の大差勝ちだった。早大は、今季初白星を飾った。「スクラムでは優位に立っていた」と、大田尾竜彦監督(平16人卒=佐賀工)が語るように、今試合では春季大会序盤戦で浮き彫りとなったセットプレーの課題を見事に修正してみせた。
ラインアウトの成功率も非常に高く、セットプレーを起点としたプレーも含め、随所で連携を見せた早大は10トライを記録。一方、後半はあと一歩でトライに結びきれなかった部分も多く見られた。フィニッシュの精度に改善を示し、次戦は確実につなげていきたいところだ。
次戦は来週末の早慶戦(招待試合)。その後は昨年の全国大学選手権王者・帝京大学との一戦を控えている。両校は早大にとって、今までの成果を見せるには十分な相手だ。この勢いのまま勝利を飾り、オフシーズンの練習を結果で証明したい。今日の勝利を機にさらなる成長を遂げられるか。
文:谷口花/写真:冷水睦実(早稲田スポーツ新聞会)
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