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ラグビー コラム 2022年4月8日

プレーオフ進出枠をかけた注目の一戦 4位横浜キヤノンイーグルスが、2位クボタスピアーズ船橋・東京ベイに挑む

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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また、第7節でデビューしたWTB根塚洸雅が抜群の突破力で活躍し、今やチームに欠かせない存在となったPRオペティ・ヘルのパワフルなプレーも相手に脅威を与えている。FBゲラード・ファンデンヒーファーはこの試合でトップリーグ、リーグワン通算で50試合目。課題だったプレーの不安定さも改善されつつある。第5節で活躍したHOマルコム・マークス、LOヘル ウヴェ、SOバーナード・フォーリーは怪我で欠場するが、組織力、選手層は間違いなく上がっている。

横浜キヤノンイーグルススターティングメンバー

対する横浜Eは、SO田村優キャプテンが怪我のために調整中で、第10節からは小倉順平がSOで攻撃をリードしている。第5節はリザーブだった庭井祐輔はHOで先発し、田村に代わってゲームキャプテンを務める。攻守にワークレートが高いコーバス・ファンダイク、嶋田直人の両FL、ボールキャリーでリーグ1位(118回)のアマナキ・レレイ・マフィ、そして、梶村祐介ジェシー・クリエルの両CTBは攻守の要だ。

第5節では出場していなかった横浜Eのメンバーは、LOリアキ・モリ、WTBヴィリアメ・タカヤワ、FBエスピー・マレー。そして、リザーブには、3月までは日本大学の学生だったハラシリ シオネが入った。出場すれば、リーグワンデビューだ。いずれも決定力のある選手たちであり、特にハラシリのプレーは楽しみだ。

強力FWのS東京ベイと、スピーディーにボールを動かす横浜Eというイメージで見てしまうが、S東京ベイの田邉淳コーチは「それは南アフリカの選手が多いというイメージではないでしょうか。スピアーズはパス、キックの数も多く、けっしてFW頼みのチームではないと思います」と話す。その言葉通り、S東京ベイはよくボールを動かしており、WTB根塚は第7節から登場したにもかかわらず、ディフェンスをクリアに突破する「クリーンブレイク」の数字がリーグ1位だ。お互いに偏ったチームではなく、ともによくボールを動かす展開になるだろう。ディフェンスをどう崩すか、さまざまな工夫を楽しむことができるはずだ。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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