D2、D3は上位3チームに昇格のチャンス 順位決定戦を前に最後の戦い、第10節の見どころ

第10節の結果にかかわらず、その後には順位決定戦が行われる。絶対に負けられない戦いを前に最終調整の試合ともいえる。4月9日、相模原ギオンスタジアムではホストの相模原DBが三重Hを迎え撃つ。「ファンの皆さんには、スタンドを緑で埋めてほしい」（ヘイデン・ベッドウェル＝カーティス主将）。ホストゲームで熱い戦いを見せ、D1昇格に向かって勢いをつけたい。一方、三重Hは手ごたえをつかむ試合がしたいところだ。第10節で順位が入れ替わるとすれば、5位釜石SW（勝ち点7）と、6位SA広島（勝ち点4）。釜石SWは花園Lと釜石鵜住居復興スタジアムで、SA広島は駒沢オリンピック公園で日野RDに挑む。地元の応援を背に戦う釜石SWは花園Lにとって手強い相手になるだろう。

D3も、第9節で上位3チーム、下位3チームが確定した。第9節で、3位の宗像サニックスブルース（宗像B）が清水建設江東ブルーシャークス（江東BS）を40－38で破ったからだ。これで4位の九州電力キューデンヴォルテクス（九州KV）との勝ち点差が7と開いた。宗像Bも活動休止を発表しており、入替戦がどのような実施方法になるのか未定だが、チームは最後まで戦い抜く決意をしている。第10節で宗像Bは、中国電力レッドレグリオンズ（中国RR）と戦う（4月9日）。

そして、D3第10節でもっとも注目されるのが、2位江東BSと1位豊田自動織機シャトルズ愛知（S愛知）の一戦だ（4月10日）。9勝0敗（3試合は不戦勝）で首位に立つS愛知だが、2月20日、地元のパロマ瑞穂ラグビー場での江東BS戦は、17－12と5点差での勝利だった。約1カ月半の時を経て江東区夢の島競技場に乗り込み、どんな戦いを見せるのか。順位決定戦を占う上でも見逃せない。

文：村上 晃一