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同じく帝京大卒で、フィジカリティ溢れるCTB岡村晃司。そして日本代表のCTBシオサイア・フィフィタだ。リザーブには東海大卒の23歳、SH中村友哉も控える。頼もしい“98年組”に注目したい。
そのリザーブでは、4月1日出場解禁の2022年度入団選手から、プロップの高橋虎太郎がメンバー入り。天理大卒の22歳の出場はあるか。
一方、敵地に乗り込む4位のレッドドルフィンズ。
勝点4差で追いかけていた3位の三重ホンダヒート戦(第6節)で、1点差(19-20)の惜敗。上位3チームが進出できるディビジョン1との入替戦争いで、厳しい戦いを強いられている。
今季2度目の対戦となるライナーズには第4節で45点差(22-67)で負けており、今季積み上げてきた成果をぶつけたいところだ。
日野レッドドルフィンズスターティングメンバー
先発では2年目になるHO濱野隼也の成長が頼もしい。法政大の先輩であるPR浅原拓真、新加入で元神戸製鋼のPR山崎基生とのFW第1列は重厚感がある。
弱冠二十歳のロック、U18オーストラリア代表経験のあるLOゼファニア ・トゥイノナは運動量豊富。献身的なキックチャージなど見せ場も多い。
ハーフ団はリーグ屈指の実力派。スクラムハーフとしてのスキルはもちろん、センター起用にも耐えうるフィジカリティを持つSHオーガスティン・プル。
そして10番は、國學院久我山からオタゴ大(NZ)を経由した“逆輸入”SO北原璃久。小柄ではあるが正確なキック、低い姿勢の巧みなボールキャリーなど、NZ出身で元日本代表の小野晃征を彷彿とさせる23歳だ。
フィニッシャーでは、20歳以下のNZ代表経験があり、ブランビーズなどでプレーしたWTBチャンス・ペニが強烈。WTB川井太貴は思い切りのいい弾丸ランが魅力だ。
ライナーズの58トライはD2で断トツの1位だ(2位は三菱重工相模原ダイナボアーズの39トライ)。しかしベテランも多いレッドドルフィンズのタックル精度は高い。攻防局面でファイトを続け、まずは失点を抑えたい。
レッドドルフィンズは効果的なキックを織り交ぜ、敵陣でプレーすることで、強力スクラム、ラインアウトモール、フェーズ攻撃の強みを活かしたいところだろう。インプレーキックを放つハーフ団らの役割は重要だ。金曜の夜、勝ち鬨を上げるのはどちらか。
文:多羅 正崇
多羅 正崇
スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。
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