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全国高校選抜ラグビー大会 準決勝
【ハイライト】桐蔭学園 vs. 報徳学園
後半、SO伊藤を中心にボールを動かした報徳学園は5分、WTB中山雄太(2年)が突破し、最後はFB(フルバック)竹之下仁吾(2年)がトライを挙げ、31-7と大きくリードを奪う。20分から桐蔭学園もPR増田廉(2年)、FB萩井耀司(1年)が2トライ返したが、報徳学園も途中出場のPR橋本凌(2年)がトライを挙げた。終わって見れば報徳学園が6トライを挙げて、36-21で勝利。全国大会で初の決勝進出を決めた。
接点では報徳学園が前に出た
ケガ人などの影響もあり、チームの半数が1年だった桐蔭学園の藤原秀之監督は「ブレイクダウンもボールキャリーも完敗でした。前半(の最後に)3本取られて勝負が決まってしまった感じです。現状、今の立ち位置がわかった」と話した。ゲームキャプテンを務めたPR守安は「追い詰められた場面での経験の少なさが出た。チームメイトとしか、試合形式ができなくて対応力が足らなかった」と肩を落とした。
佐賀工業とともに3位となった桐蔭学園
報徳学園の西條裕朗監督は、「率直にホッとしたし、嬉しかったです。試合が少なかったので、自分たちがどのくらい通用するかわからなかったので、勝てて決勝に向けて自信になればいいと思います。自分たちでボールを動かす、ディフェンスする、身体を張るだけでした。FWが接点、セットプレーで身体張ってくれて、BK(バックス)が活きてくれた」と振り返った。
キャプテンFL(フランカー)植浦慎仁は、「前に上がってディフェンスからできてよかった。インパクトがチームのテーマで、ファーストインパクトからしっかりやった。(決勝戦は)ディフェンスから報徳らしくやっていきたい。FWがラグビーをしっかりしないと負けるので、FWが勝って試合を決めたい」と意気込んだ。
攻撃的なリードを見せた報徳学園SO伊藤
SH(スクラムハーフ)村田大和とともに展開ラグビーをリードしたSO伊藤は「BKラインでどんどん前に出られた。BKラインはボールまわしでも前に出られるし、縦のスピードも上がってきて、(昨年のチームよりも)脅威が増したかなと思います」と胸を張った。
ともに展開ラグビーが持ち味とする、2年連続7度目の優勝を目指す東福岡と初優勝を狙う報徳学園の決勝戦は3月31日(木)11:00にキックオフされる。
文/写真:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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