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初の決勝進出を決めた報徳学園
3月29日(火)、埼玉・熊谷ラグビー場で行われている全国高校ラグビー大会は4日目を迎えて準決勝が行われた。
第1試合は前年の王者・東福岡(福岡)と佐賀工業(佐賀)の九州対決だった。しかし、佐賀工業が対戦したチームで試合後に複数名の体調不良者が確認され、新型コロナウイルス感染の疑いがあるため、大会の実行委員会は辞退勧告。佐賀工業はそれを受け入れたため試合は中止となり、東福岡が不戦勝で決勝進出を決めた。
試合を観戦する東福岡の選手たち
東福岡の選手たちは、この日は身体を動かすことなく、準決勝のもう1試合をスタジアムで観戦していた。藤田雄一郎監督は報道陣に対応し、「なんと言っていいのかわからない。佐賀工業は昨年のメンバーも残っていて、選手たちも対戦を楽しみにしていたが仕方ない。ハードな戦いが続いたので、ポジティブに考えてリフレッシュして、対戦相手を研究して準備します」と2日後の決勝戦を見据えた。
準決勝第2試合、桐蔭学園(神奈川)vs.報徳学園(兵庫)は予定通り、12:30にキックオフされた。先に主導権を握ったのは桐蔭学園だった。前半8分、CTB(センター)白井瑛人(1年)が自陣から抜け出してゴール前に攻め込み、最後はFW(フォワード)が押し込んで、ゲームキャプテンのPR(プロップ)守安史成(2年)がトライ。SO(スタンドオフ)矢崎由高のゴールも決まって、7点を先制した。
チャンスメイクした桐蔭学園CTB白井
だが、報徳学園も13分にモールを押し込んで、HO(フッカー)山下泰(2年)が左隅にトライを挙げて、SO伊藤利江人(2年)がゴールを沈め、7-7の同点に追いつく。その後は、接点と運動量で報徳学園が上回りペースをつかむ。
25分にボールを動かして、自陣からエースWTB(ウィング)海老原琥珀(2年)が走り切ってトライ。さらに28分にはNO8(ナンバーエイト)石橋チューカ(2年)がインターセプトからトライ。ロスタイムには再びモールから、PR木谷光(2年)が押さえ、24-7と報徳学園がリードして前半を折り返した。
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