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中の2人が吉岡親子 左は加納トレーナー、右は河村コーチ
また、吉岡監督とともに長年スクラムを指導している長山時盛FWコーチ、トレーナーの加納秀久氏、大道泉S&Cコーチらが、チームのサポートを続ける一方で2年前から若い力がチームに加わった。
同校OBであり、早稲田大学で活躍、アルカス熊谷でもコーチをしていた吉岡監督の次男、吉岡航太郎氏(25歳)が教諭となり、ヘッドコーチに就任。また、航太郎コーチと同時に寮監として、同校OBであり國學院大学でプレーした河村裕平コーチ(30歳)も赴任、グラウンド内外で若い選手たちを支えている。
主にグラウンド外のことや人間教育などが父の吉岡監督、グラウンド内の主な指導は航太郎コーチが担当する。親子鷹の体制が國學院栃木の両輪として機能している。選手たちは「航太郎コーチが、最新の戦術や細かいことを教えてくれてやりやすい。選手の目線に立ってくれるし、自主性も尊重してくれる」と全幅の信頼を置いている。
練習の最後は綱登りとタイヤ引きで締める
ただ、新しいラグビーや戦術だけでなく、吉岡監督が大事にしているベースとなる基礎練習は決して怠らない。週2~3回、ウェイトトレーニングに精を出し、練習後は毎回、「デザート」と呼ばれる綱登り&タイヤ押しは欠かさない。また、少し時間があると校内の坂を30本ダッシュしたり、クロスカントリーも行ったりしている。こういった日々の努力がセットプレーや接点の強化につながっているのは明白だった。
父である吉岡監督は息子の指導に対して、「勤勉でラグビーのコーチングに夢中な姿は私の若いときにそっくりです。私の定年まであと5年で、いろいろと引き継いでもらって、30歳くらいで監督になってくれれば」と目を細めた。
25歳の航太郎コーチは、時には練習に参加して指導
4月から母校での指導3年目となる航太郎コーチは、「若くしてグラウンドを任されているのはありがたいです。もっと苦労すると予想していました。経験がなくて探り探りで、自分がやっている練習が効果的なのか疑問に思っていましたが、花園で結果が出て、いい練習ができていたのではないかと、確信はないですが、自信にはなりました」と振り返った。
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