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ラグビー コラム 2022年3月20日

【ハイライト動画あり】充実のスピアーズ、多彩な攻めでブレイブルーパスとの激しいバトルを制す。リーグワン第10節レビュー

ラグビーレポート by 直江 光信
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どちらも持ち味を発揮して存分に攻め合った。刻まれた10本のトライはいずれもエキサイティングなものばかり。見応えあるシーンが連続する80分は、国内最高峰リーグのトップディビジョンにふさわしい迫力と躍動感に満ちていた。

体を当てる接点に強いこだわりを持つ両者の激突らしく、開始直後からコンタクトエリアのバトルは熾烈を極めた。クボタスピアーズ船橋・東京ベイのNO8ファウルア・マキシが相手を抱え上げてボールをもぎ取れば、東芝ブレイブルーパス東京もWTB桑山淳生が出足鋭いディフェンスで突き刺さり、ターンオーバーを勝ち取る。

目まぐるしく攻守が入れ替わる立ち上がりの中、最初にスコアが動いたのは6分だった。敵陣22メートルライン付近でブレイブルーパスが左オープンへ振ったところを、スピアーズのNO8マキシが判断よく飛び出してパスカット。サポートに上がったSO岸岡智樹が約50メートルを走り切り、先制のトライを挙げる。

ブレイブルーパスもすかさず反撃。9分、テンポよく球を散らして相手防御を揺さぶり、中央ラックからの右展開で大外のCTBセタ・タマニバルにボールが渡る。2人のタックルを受けながら得意のオフロードで内のFLマット・トッドにつなぐと、さらにポンと浮かせたパスをSH小川高廣がつかんでゴールラインを超えた。SOトム・テイラーのコンバージョンも決まり、7-7に追いつく。

もちろんスピアーズはここで引き下がらず、怪物PRオペティ・ヘルの突進を起点にLOルアン・ボタ、NO8マキシと強いFWで縦にたたみかけて勝ち越し。さらに21分にはゴール前ラインアウトから早いテンポで左順目にラックを重ね、SO岸岡からの長いカットパスを大外で受けたWTB根塚洸雅が左コーナーへ。19-7とリードを広げた。

第7節のデビュー以来インパクトある活躍を続けるルーキーが記念すべきリーグワン初トライを挙げれば、今度はブレイブルーパスの弾丸ランナーが圧巻の走りでスタジアムをどよめかせる。32分、TMOでトライキャンセルになった後のペナルティで相手のキックがノータッチになると、そこからのカウンターアタックでWTBジョネ・ナイカブラが鮮やかにラインブレイク。そのままディフェンダーをぶっちぎってインゴールへ駆け抜け、5点差に詰め寄った。

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