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ラグビー コラム 2022年3月13日

【ハイライト動画あり】ついに覚醒か。神戸スティーラーズが今季ベストのパフォーマンスでブラックラムズ東京に快勝。リーグワン第9節レビュー。

ラグビーレポート by 直江 光信
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ジャパンラグビー リーグワン2022 ディビジョン1

【第9節ハイライト】コベルコ神戸スティーラーズ vs. ブラックラムズ東京

一連の流れでゴール前でのマイボールスクラムを得たスティーラーズは、BKのサインプレーでSOクルーデンがきれいに抜け出し、大きなトライを加える。これで完全に主導権を握ると、35分に連続展開からCTBバックマン、40分にはふたたび左サイドのWTB山下のクリーンブレイクからSOクルーデンがインゴールへ。35-7と大きくスコアを広げて、前半を折り返した。

サイドが入れ替わった後半も、スティーラーズが先にポイントを挙げる。激しいせめぎ合いを経て迎えた54分、敵陣深い位置での相手ボールのラインアウトをスチールすると、テンポよくFWが縦を突いて前進。途中から入ったSH日和佐篤のあざやかなパスでCTBラファエレティモシーが抜け出し、最後はサポートしたPR中島イシレリがポスト左に飛び込む。これで42-7に。

アイザック・ルーカス(ブラックラムズ東京)

ブラックラムズもここで気持ちを切らさず、今季絶好調のSOアイザック・ルーカスが卓越した個人技で63分、66分と2トライを返し、21-42と追撃。しかしスティーラーズは途中出場のフレッシュな選手が厳しく体を当ててリズムを取り戻し、73分にLO小瀧尚弘が力強いボールキャリーでねじ込む。

さらに終了間際にはFL橋本皓のスマッシュタックルからFWがラックを乗り越えてターンオーバー。プレーを切れば試合終了という状況ながら集中力高く相手の隙を見極め、CTBからSOにシフトした李承信のキックパスがWTBアタアタ・モエアキオラに通って8本目のトライをマークする。最後まで攻めの姿勢を貫き、いい形で快勝を締めくくった。

全16節のリーグ戦の後半戦に入るこのタイミングで、ついに本領発揮となったスティーラーズ。奪ったトライはいずれも、チームのスタイルと強みが表れたものばかりだった。ここまで思うように力を表現できないゲームが続いていただけに、この勝利は自信を取り戻すきっかけになるだろう。

これで勝点を16まで伸ばし、ポイントテーブルでもブラックラムズと入れ替わって7位に浮上。依然として上位4強とは小さくない差があるが、そこに食い込むだけのポテンシャルがあることをあらためて印象づけた。折りしも南アフリカ代表CTBルカニョ・アムとニュージーランド代表の万能BKベン・スミスの加入が発表され、一気にチームをとりまく空気が変わった感もある。今後、優勝争いをおもしろくする存在になりそうだ。

ブラックラムズは相手の大型FWに身上のフィジカルバトルで劣勢を強いられ、ディフェンスで前に出られなくなったことが大量失点につながった。アタックでもチャンスの場面で細かいミスが続き、終始相手のペースで試合を進められたのは反省材料だろう。残り7試合、本来のひたむきかつ果敢なスタイルで勝利をつかむことを期待したい。

文:直江 光信

直江 光信

スポーツライター。1975年熊本市生まれ。熊本高校→早稲田大学卒。熊本高校でラグビーを始め、3年時には花園に出場した。著書に「早稲田ラグビー 進化への闘争」(講談社)。現在、ラグビーマガジンを中心にフリーランスの記者として活動している。

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