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【ハイライト動画あり】ついに覚醒か。神戸スティーラーズが今季ベストのパフォーマンスでブラックラムズ東京に快勝。リーグワン第9節レビュー。
ラグビーレポート by 直江 光信
試合前から一変の予感はあった。前節は東京サントリーサンゴリアスに大敗を喫したとはいえ、コロナの影響でチームとして満足に準備ができない中で臨んだ一戦。内容的にも「あと1本つながっていれば」という場面が多く、1戦こなした次のゲームで大幅に良化することは想像がついた。6週ぶりの地元神戸でのホストゲームということもあって、いつも以上に気持ちが入っていたのも確かだろう。もとより2シーズン前までは敵なしたったのだから、地力は疑いようもない。ここまで2勝6敗の9位と苦しい戦いが続いていたコベルコ神戸スティーラーズが、今季ベストのパフォーマンスを発揮してリコーブラックラムズ東京から56-21の快勝を収めた。
気迫を感じさせるアタックでお互い意欲的に攻め合う立ち上がりの中、ゲームの進路を決めたのは開始10分のスティーラーズの先制トライだった。敵陣中央で獲得したペナルティで、PGではなくタッチに蹴り出してラインアウトを選択。後方でのキャッチからモールを押し込んでHO有田隆平が左中間に押さえ、最初のスコアを刻む。強気のチョイスから強みのFWで取り切れたことで、流れは真紅のジャージーの側へと傾いた。
続く17分にはラインアウト起点の連続攻撃で相手防御を揺さぶり、SOアーロン・クルーデンのフラットパスを受けたWTB山下楽平が左ライン側を突破。裏に蹴ったボールをCTBリチャード・バックマンがキャッチし、ゴールラインを超える。
ブラックラムズも23分、敵陣22メートル線内でマイボールスクラムの好機をつかむと、CTBジョー・トマネが前に出てくるラインディフェンスの裏へ絶妙のキック。途中交替で入ったばかりのCTB池田悠希がはずむボールを見事につかんでインゴールへなだれ込み、7点を返す。さらに直後にも池田の突破からゴールラインに迫ったが、ボールアウトの場面で痛いミスが起こり、連続得点はならず。逆にこぼれ球をひろったスティーラーズがすかさず切り返し、一気にブラックラムズ陣へ。
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