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ラグビー コラム 2022年1月6日

「飛球の旗」を持ち帰るのは6度目の東海大大阪仰星か、栃木県勢初の國學院栃木か。全国高校ラグビー大会、1月8日 決勝のみどころ

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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鍛えられた國學院栃木のディフェンス

相手の東海大大阪仰星はFW(フォワード)の推進力、FW、BK(バックス)一体となった展開力もある。相手陣で戦いつつ、失トライを3トライ以内、20点くらいに失点を抑えることができれば十分に勝機が出てくるはずだ。

ゲームキャプテンCTB田中は「仰星はスキルが高いので、一歩でも引いたら勝てないと思うので、60分集中してプレーしたい。栃木県勢で初めて優勝したい」と語気を強めた。

全国高校ラグビー大会準決勝

【ハイライト】東海大大阪仰星 vs. 東福岡

一方、東海大大阪仰星もやはり、守備で勝ち上がってきたチームだ。準決勝で対戦したワイドアタックが武器の東福岡(福岡)戦こそ4トライを奪われたが、大阪府予選から準々決勝まで失ったトライは1つのみだった。

夏の7人制決勝では東海大大阪仰星が勝利

春の選抜大会で、東福岡に17-46で完敗したことから専門コーチを週1回招聘し、フィジカルアップしたことが功を奏し、夏の7人制大会はその東福岡に準決勝で19-7と勝利。決勝では國學院栃木を17-14で下して優勝し、自信を深めた。

今季、「クリティカルシンキング」をテーマに掲げている東海大大阪仰星は、当然、攻撃力も長けている。SO吉本大悟(3年)はロングキックが武器で、FWではキャプテンのNO8(ナンバーエイト)薄田周希(3年)、FL松沼寛治(2年)らは縦に強く、プレースキックが正確なCTB野中健吾、WTB(ウィング)御池蓮二(ともに3年)らもラン能力に長けている。

トップスピードで走り込んでトライを挙げる仰星FL松沼

相手のアタックを封じつつ、多彩なアタックでトライを狙っていきたい東海大大阪仰星。選手、コーチ、監督で優勝経験のある湯浅大智監督は「積み木を積み重ねるように基礎・基本、原理・原則、判断・決断・実行を丁寧にやっていきたい」と言えば、薄田主将は「東福岡さんのおかげで成長できたので感謝しかない。決勝戦も勝って絶対日本一になりたい」と意気込んだ。

國學院栃木が勝利すれば花園で通算30勝目、東海大大阪仰星が勝てば60勝目。準決勝で桐蔭学園を下した勢いのまま、國學院栃木が栃木県に初めて優勝旗「飛球の旗」を持ち帰るのか。それとも東海大大阪仰星が夏の7人制大会に続き、4年ぶり6度目の王者となるか。

101回目の高校チャンピオンを決める戦いは1月8日(土)14:05に「聖地」花園でキックオフされる。

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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