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ラグビー コラム 2022年1月4日

京都産業大学、ひたむきに前に出続けた80分。ラグビー全国大学選手準決勝

ラグビーレポート by 京産大アスレチック
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優勝候補であり、有利と見られていた帝京大がリードされる展開だったが、やはり対抗戦王者は後半修正してきた。ディフェンスで前に出ると強烈なタックル、ブレイクダウンでのジャッカルなどプレッシャーが増していた。ペナルティが増える京産大に対して帝京大は後半5分にPGを決めると、8分にはモールでトライ。23-20と差を縮めた。

平野叶翔共同主将、笑顔が印象的だがボールを持つと一変する

追加点が欲しい京産大は17分、中央でボールをもらった船曳涼太(神戸科学技術・2)が帝京の屈強なFW(フォワード)の中を突破、ゴール前まで迫ると平野共同主将がボールを持ち出しトライ。竹下が6本目のコンバージョンを決め、30-20と帝京大を突き放した。

帝京大のプレッシャーもありながら得点を重ねる京産大だったが20分、風向きが変わる。帝京大はケガから復帰した主将のPR(プロップ)細木康太郎(桐蔭学園・4)を投入。スクラムの要であり、精神的支柱がピッチに戻った。すると直後のスクラムで押し込みトライ、30-27と京産大を射程圏内に捕らえた。

残り10分、3点リードの京産大はディフェンスで粘るが押し込まれる。31分、スクラムで圧倒されるとペナルティを献上、30-30の同点に追いつかれた。トライ数で上回られている京産大、同点では敗退となってしまう。なんとか得点の欲しい京産大は交代選手を一気に投入、勝ち越しを狙う。

しかし、34分に反則の繰り返しとして京産大にシンビン、1人を欠いて残り5分を戦うことになった。そして37分、帝京がゴール前でボールを持つと外に展開しダメ押しのトライ。キックも決まり30-37と勝ち越しを許した。

初の新国立での大学選手権、躍進の京産大は帝京大に一歩届かず敗退となった。「80分間学生たちはひたむきに前に出続け、帝京大学に向かってくれたということが非常に見ていて頼もしく思いました」と廣瀬佳司監督、就任1年目にして15シーズンぶりのベスト4へ導いたが、歴史を塗り替えるには至らなかった。

終了後、やり切ったような笑顔で帝京大の細木と肩を組んだ平野共同主将は「後半に修正してきた帝京さんに対して、僕らの力が及ばなかった」と語る。「進化」を掲げた今季、伝統のセットプレーに加えディフェンスやキックなど確かな進歩を感じられるシーズンだった。

敗れはしたが京産魂を見せつけ肉薄した準決勝、ひたむきに前に進み続け身体を張る京産大の姿に心動かされた人は多いだろう。引き継がれる京産イズム、新たな京産大はまだ歩み始めたばかりだ。

文/写真:出口敬介(京産大アスレチック)

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京産大アスレチック

京都産業大学体育会本部編集局は年4回、「京産大アスレチック」という体育会の広報新聞を作成しています。また、SNSなどを活用し、試合速報やブログ記事の更新、号外・試合告知ポスターの発行を行っています。 »HP »Twitter »Facebook

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