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ラグビー コラム 2022年1月4日

令和4年1月7日、ラグビー新時代が幕を開ける ジャパンラグビーリーグワンへの期待

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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楽しみは尽きないが、シーズンを目前にして、NECグリーンロケッツ東葛の新戦力だったブレイク・ファーガソンが12月30日、違法薬物所持で逮捕された。シドニー出身で191センチ、102キロの体躯を誇るWTBとして期待された31歳だ。1月2日、グリーンロケッツ東葛はファーガソンとの契約を解除した。

日本ラグビーフットボール協会の森重隆会長は「当協会では平素より、コンプライアンスを遵守しインテグリティを追求することをラグビーの根幹をなす極めて重要な柱と位置づけ、教育と対策に取り組んでおります。ラグビー界全体での教育と対策が不十分であったことと真摯に受け止め改善に努めたい」とコメントした。今回の不祥事は選手の管理、指導が甘いと言わざるを得ない。真摯にラグビーに取り組むことでファンや子供たちに夢を与え、世界一のリーグになろうとしているのではないのか。

NECは会社名で「チームではこれまでコンプライアンス遵守の徹底と日々の注意喚起を行っておりましたが、結果的に新規契約選手への周知・徹底などの取組みが不十分であったと言わざるを得ず、今回の事態に至ったことを厳粛に受け止めております」とコメント。今後は事実関係の徹底分析に基づく最終的な再発防止策の提言に向けて調査委員会を設置するという。

この一件を、一選手の愚かな行動と片付けず、リーグ全体で今一度襟を正してほしい。リーグワンの各チームは、すでに多くの自治体と連携し、協賛各社とラグビーの新たな価値創造を行っている。ファンクラブを組織し、アカデミーを整備するなど、もはや一企業が所有する私的なクラブではない。それこそがリーグワンの価値だ。愚かな行動がどれだけ多くの人を悲しませるのかを肝に銘じてほしい。そして、グラウンド内外でのチーム関係者、選手のフェアで品位ある振る舞いにより、人々から支持されるリーグになってもらいたい。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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