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ラグビー コラム 2021年12月27日

【ハイライト動画あり】帝京大が圧巻76得点。同志社大は後半反撃も届かず。全国大学選手権準々決勝

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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ラグビー 全国大学選手権 21/22 準々決勝

【ハイライト】帝京大学 vs. 同志社大学

相手のペナルティでアドバンテージ状態となった17フェーズ目、長短のキックに優れたSO嘉納一千が大外へクロスキック。WTB和田悠一郎がワンバウンドしたボールを見事に捕球し、インゴールへ駆け込んだ。

しかし帝京大は直後の前半41分、HO江良颯、LO青木、FL延原秀飛、NO8奥井らが次々に突進。

強力なフィジカリティにショートステップなどの技を組み合わせたキャリーでゲインを繰り返し、前半終了のホーン後、WTB高本とむが大外への展開をトライで締めた。

前半を40点リードで折り返した帝京大だが、後半は得点ペースがスローダウン。45-5だった前半とは異なり、後半のスコアは31-19だった。

帝京大は後半2分のトライで早々に50得点の大台(52-5)に乗せたが、同志社も会場を沸かせる反撃を見せる。

同志社大は後半8分、敵陣22m付近のラインアウトから順目方向へ3次攻撃。WTB和田の粘り強いゲイン、HO西濱悠太の突進、最後はFL梁本旺義が相手バックスとの1対1を制してグラウンディング成功。秩父宮の歓声を浴びた。

同志社大は速攻に活路を見出し、後半20分から途中出場のSH新和田錬を起点にその後クイックスタートで攻勢。57-12で迎えた同21分には自慢のバックス展開でWTB和田が自身2トライ目をスコアした。

しかしボール保持率を高めた帝京大はボールを大きく動かすなどして後半23、27、38分にトライを追加する。

同志社大も後半32分、WTB和田が自陣から約50mを切り返すビッグゲインから、切れ味鋭いFB山口楓斗が相手を外で振り切り、片手のオフロードパスでWTB大森広太郎のトライを華麗に演出した。

しかし最終スコアは76-24となり、帝京大がベスト4進出。帝京大の岩出雅之監督は「甘いプレーもありましたが、かなり成長してきたと感じる」と試合後に語った。

5季ぶりの4強進出は叶わなかった同志社大だが、勝負を諦めず、前半のワンサイドゲームから見事にカムバック。最後までプライドを示し続けた。

2021年度の大学選手権は帝京大、京都産業大学東海大学明治大学の4強が出揃った。

帝京大は次戦、ふたたび関西勢との対戦となる。1月2日、東京・国立競技場で相まみえるのは関西Aリーグ1位の京産大だ。

関東大学対抗戦Aと関西大学Aリーグ。それぞれの今季王者が、2022年の新春に激突する。

文:多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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