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ラグビー コラム 2021年12月26日

國學院久我山、全国屈指の重量級FWを擁し頂点を目指す。全国高校ラグビー大会

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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第101回全国高等学校ラグビーフットボール大会

12月27日(月)~1月8日(土)全50試合生中継

松井副将は「午前中に報徳学園と対戦した後、午後に(石見)智翠館と対戦しましたが、広くアタックしてくる相手に接戦ができてディフェンスに手応えを感じた」と言えば、杉本主将は「京都成章には負けたが収穫があった。ブレイクダウンの質が全然違った。もっとやらないといけないと思ったが自信が芽生えた」と振り返った。夏合宿では西の強豪と対戦し、自分たちの立ち位置を確認することができたというわけだ。

結果、東京都予選では順調に勝ち上がり、準決勝は69-5で東京朝高に、決勝は成蹊高校に107-0で勝利し花園出場を決めた。土屋監督は「一昨年度、昨年度、花園に出られなかった生徒たちが、下地を作ったこと。それが目に見えて結果につながった」と破顔した。

スクラムの要、PR松原結生

FWはPR杉本キャプテン、LO荒川、FL小澤といったリーダー陣だけでなく、123kgでスクラムの核となっている右PR松原結生(3年)、タックルの強いHO(フッカー)清水健伸、強いボールキャリーが持ち味のLO磯部俊太朗、運動量に長けたFL下坂陸(いずれも2年)も能力が高い。

PR松原は「高校3年生になって、しっかりスクラムが組めるようになった。正月を超えたい」と言えばHO清水は「大きい3年生がいる中で、ワークレートと強いタックルで、仲間を安心させて流れをチームにもってきたい」と話した。

チームの中心となっている2年生

BKは後方からチームを鼓舞するFB松井、中盤でのラインブレイクが武器のCTB佐藤だけでなく、WTB阿部太一、CTB大沼隼人(ともに2年)はランナーとして長けており、SO(スタンドオフ)袖山遼平が2年生ながらゲームを組み立てる。袖山は「身体は小さいがですが、周りを活かすプレーが自分の強みだと思っています。初めての花園なので、落ち着いて、いつも通り、チームのリズムを崩さないようにコントロールしたい」と腕を撫した。

練習では精度を高めて、オプションを増やしている

花園までの期間は、ブレイクダウンとフィットネスの2つに絞って強化。アタックのオプションを追加しつつ、精度を高めることに時間を割いた。また、他県の花園出場校と練習試合を組み、早稲田大学ラグビー部に胸も借りたという。「文武両道」の高校ため、今季はキャプテンを筆頭に受験勉強しながらの花園という3年生も多い。

昨季の悔しさを乗り越えて、好調を維持している、全国屈指の大型FWを誇る國學院久我山。土屋監督は「どこが相手だろうが、ボロ負けすることはまずない。リーダーを中心にまとまりがあり、上を目指せるチームだと思います」と自信を口にし、PR杉本キャプテンは「大阪桐蔭と対戦したらFW勝負で勝ちたい。そして決勝まで進出して東福岡を破って優勝したい」と意気込んだ。

Bシードに選ばれた國學院久我山は、初戦となる12月30日(木)の2回戦は近大和歌山(和歌山)と鹿児島実業(鹿児島)の勝者と対戦する。優勝5回の名門が、4年ぶりの花園で先輩や自分たちの悔しさをぶつけて、日本一にチャレンジする。

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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