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ラグビー コラム 2021年11月15日

終盤に底力を発揮した京都成章が京都工学院とのライバル決戦を制し6連覇を達成。高校ラグビー京都府予選

ラグビーレポート by 直江 光信
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さらに成章は攻めの姿勢を維持し、27分には敵陣22m線付近のラインアウトからモールを形成。BKも加わって一気に突っ走り、勝利を決定づけるトライを加えた。

60分間の中で思うようにプレーを組み立てられない時間帯もある中、最終的には4トライを奪う一方で工学院をノートライに抑え、25-0の完封勝利で6連覇を果たした京都成章。相手の気迫にも受けることなくきっちりと体を当て続け、工学院の足が止まり始めた終盤にもう一段ギアを上げて突き放すことができた。長年に渡ってしのぎを削り、お互いを高め合ってきたライバルとの決戦を乗り越えたことで、チームはここからさらに成長を遂げるだろう。

昨冬の花園で圧巻の突破力を見せた現帝京大のLO本橋拓馬のような膠着局面をひとりで打開できるペネトレーターこそいないものの、各ポジションに高いレベルでバランスのとれたメンバーがそろっており、花園で初の決勝進出を果たした昨季のチームと比較しても、総合力はひけをとらない。FW、BKのどこからでもトライを狙える得点力を有し、鋭い出足で食い込む伝統のハードタックルも健在。リザーブにも実力者が控え、さまざまな組み合わせで高いパフォーマンスを発揮できる選手層の厚さも、ここから先の戦いでは貴重な武器になる。

大きな階段を上り、栄えあるファイナルの舞台に立った経験を携えてスタートした、2021シーズン。ひとつ壁を乗り越えれば、そこには次なる地平が広がる。いざ、悲願である日本一のタイトル獲得へ。12月27日に開幕する花園本大会でも、ブルーとイエローのジャージーの戦いぶりに注目したい。

文:直江 光信

直江 光信

スポーツライター。1975年熊本市生まれ。熊本高校→早稲田大学卒。熊本高校でラグビーを始め、3年時には花園に出場した。著書に「早稲田ラグビー 進化への闘争」(講談社)。現在、ラグビーマガジンを中心にフリーランスの記者として活動している。

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