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モールでトライを奪った春の京産大戦
9月に開幕したラグビー関西大学リーグも後半戦に突入している。3勝1敗の勝ち点15で2位につける同志社大学は、前節の摂南大学戦で相手に先制点こそ許したものの、終わってみれば計7トライを奪い快勝した。
第4節の終了時点で京都産業大学が4勝0敗。同志社、天理大学、近畿大学の3チームが3勝1敗で並び、どのチームが抜け出すか予想のできない状態。混沌とする優勝争いの中で11月6日、天理親里の舞台で同志社は「天王山」を迎える。
相手はここまで唯一全勝し、勝ち点19と首位を走る京産大。天理大、同志社大を破り、ダークホースとなっていた近大を強力FW(フォワード)で圧倒。ロースコアゲームで退け、勢いに乗るチームだ。
2019年秋まで3年間敗北を味わい続けた宿敵であるが、ここ最近は同志社に分がある。2020年秋の関西リーグでは自慢のBK(バックス)陣が躍動し、30点差をつけての勝利。今年の春季トーナメントでは緊迫したシーソーゲームとなったが、後半ラスト5分でのFB(フルバック)山口楓の劇的な逆転トライで撃破し、6年ぶりに春の頂点を手繰り寄せた。
京産大の強みはやはりFWだ。主将のPR(プロップ)平野叶翔(4年)、LO(ロック)の留学生コンビであるアサエリ・ラウシー(3年)、フナキ・ソロモネ(1年)ら、身体の大きな選手が揃い、強力なスクラムと安定したラインアウトから得点を奪う。
中でも看板のモール攻撃が強みで、ゴール前のラインアウトには対策が必要となってくる。第1節の摂南大戦では後半だけで4本モールからトライを決めており、ここを防ぐことが勝負の鍵を握るだろう。
「接点が強いからそこをしっかり受けずに、自分たちの接点を出していくというところから逃げたら勝てない」(佐藤貴志コーチ)。春からブレずに取り組んできたブレイクダウンの部分で優位に立ち、相手の足が止まる終盤でも同志社らしいボールを動かすラグビーをすることで「走り勝ち」を体現したい。
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