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そして今試合NO8を務めるのはルーキーの中山大暉だ。対抗戦はこれまで22番でリザーブ入りしていた選手だが、明大戦で初の先発出場が見込まれる。桐蔭学園高時代には、世代を代表するHOとして活躍し、花園連覇に貢献した。
そして、これまでNO8で出場していた福澤慎太郎にも警戒したい。U-17日本代表にはHOとして選出された選手だが、慶大ではNO8として活躍している。身長は168cmと小柄ではあるが、NO8らしい力強いボールキャリーが魅力の1つ。また、SH(スクラムハーフ)にも劣らないパススキルを持ち、スクラムからのアタックオプションやラインアタックは脅威となる。今試合は22番のリザーブから出場予定だ。
次に特筆すべきなのがディフェンス、慶大と言えば出足の早い突き刺さるタックルだ。特に印象深いのは右CTB(センター)鬼木崇であろう。山本ももちろんそうだが、昨年度の対抗戦でタックラーとして明大ファンの記憶に刻まれた選手は鬼木に違いない。2年間の浪人生活を経て慶大に入学した苦労人であり、昨年度大ブレークした逸材だ。今年度も明大のアタックの前に大きく立ちふさがること間違いなしだ。
さらにBK(バックス)で言えば、FB(フルバック)山田響にも気を付けたい。圧巻のランニングスキルで敵陣を切り裂いていき、筑波大戦でも見事なトライを挙げていた。昨年度、最後のPG(ペナルティーゴール)を決められた光景は未だに忘れられない。
筑波大戦でPOMに選ばれた飯沼
迎える慶大戦、ブレークダウンとエリアマネジメントに注目だ。今年度明大の強みは「クイックテンポのラグビー」(SH飯沼蓮主将・営4=日川)。継続性のあるアタックで相手のディフェンスを上回るスタイルを目指している。
クイックテンポのためにこだわりたいのが、1v1とブレークダウンだ。一方で慶大のディフェンスは個人が詰めるシャローディフェンスが特徴的。昨年度は対応し切れずに、何度も綺麗にタックルを受けてしまい、2トライを奪うにとどまった。
慶大のディフェンスの前では、ゲーム序盤から持ち味のアタックは発揮しづらい展開が予想される。まず明大は継続性よりもエリアの獲得に尽力したい。前半はキックでエリアを獲得し、ラインアウトからのセットプレーで得点を積み重ねていきたいところだ。
「キックを多く使ってくるので筑波戦と大きく変わらない」(飯沼)。先発復帰が予想されるFB雲山弘貴(政経4=報徳学園)を中心にキック処理をうまくしたい。
筑波大戦では本来の姿を取り戻した明大。飯沼が目標とする「勝ちながら成長するチーム」へ。昨年度の因縁を晴らし、5連勝目を狙う。
文:田中佑太/写真:内山嶺(明大スポーツ新聞部)
明大スポーツ新聞部
1953年(昭和28年)創部。現在明治大学において唯一の学生新聞部。明治大学体育会43部の競技成績や、学内外の話題を幅広く紙面・WEBサイト上にて掲載、発信。 現在の部員数は56名。
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