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ラグビー コラム 2021年10月21日

ラグビーのテストマッチ ~ジャパン vs. ワラビーズの値打ち

be rugby ~ラグビーであれ~ by 藤島 大
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5月までNECグリーンロケッツに短期在籍、7月に初めてワラビーズに選ばれたWTB、26歳のアンドリュー・ケラウェイもアルゼンチン戦のハットトリックをはじめ光を放った。身上だろうポジショニングの賢さがフィニッシュの場面にうまく引き出されていた。

スキルに満ちたベテラン、速さや強さでないところで抜擢された新顔、どちらも弾むような活力をたたえている。そこに的確なコーチングは浮かんだ。

レニーHCはチーム文化に関して述べている。

「もし我々がフィールドの上で高い質のラグビーをしたとしても、公共の場でのふるまいに品位を欠けば人々は尊敬しない。我々がフィールドの外でよき人であっても、闘争心を欠き、さえないプレーをすれば、やはり人々が敬意を抱くことはない。どちらについても正しく理解しなくてはならない。それこそがチームの中で推し進めることだ」(シドニー・モーニング・ヘラルド紙)

古今東西のよきコーチは「文化」を唱える。ラグビー文化、チーム文化、便利な言葉だから上滑りする危険もある。ぐらつかぬカルチャーを築くのは結局のところ具体的な勝ち星である。ワラビーズもジャパンも目の前のテストマッチを制して本物の波をつかまえなくてはならない。

2009年11月、ワラビーズの当時のロビー・ディーンズ監督をインタビューした。元オールブラックスのニュージーランド人が隣国の代表を統率して感じる「オーストラリア人の気質」とは?

「オーストラリアはタフ・カントリーです。人々は、ここというところでは逆境を跳ね返す。そこが強みです。それは文化なのです」

苦難にも明朗で前向きな人々を「レジリエント・ピープル=Resilient People)」と言った(発音はもっと滑らかであったが)。なるほどワラビーズは一発勝負に強かった。ときに戦力で劣っても引っくり返す。

そして、そんな文化も、まず実力があって、ようやくワールドカップの準決勝あたりで実を結ぶ(1991年、2003年大会での対オールブラックス勝利)。いまはテストマッチに全力で臨み白星を集める段階なのである。

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