【ハイライト動画あり】同志社大学、立命館大学を後半突き放して暫定で首位浮上。ラグビー関西大学リーグ

主将のトライで勢いづいたチームはさらに得点を重ねる。4分、相手のハイパントキックをNO8（ナンバーエイト）木原（スポ4）が綺麗にキャッチ。得意のオフロードパスでSO嘉納に繋ぎ、うまく走り込んだSH田村に渡り追加点を挙げる。

「自主練でハイボールの練習をしたり、相手が蹴ってくるコースを事前に分析して、それを経て今日の試合に臨んだのでそれが結果に出た」（木原）。前節の敗因の1つにもなったキック処理を1週間で修正し、得点へと結びつけた。だが16分、自陣深くに入り込まれると前半と同様にモールから失点する（21-14）。

だが、グラウンドを広く使い、テンポの良いラグビーを見せる同志社。逆サイドへのアタックや縦へのオフロードパスを多用し、確実にゲインラインを越える。25分にはFW（フォワード）を経由したパスを使い、大外へ展開。最後はWTB和田が左隅へ飛び込み、28-14とリードを14点に広げる。

31分にも、モールでゴールライン手前に迫ると、ボールを持ったFB山口が5人をステップで交わし、ダメ押しのトライ（35-14）。終盤にさらに1トライを追加し、42-14で試合は終了した。

前節と同じようにミスからチャンスを逃し、勢いに乗ることができなかった序盤。インゴール間近のラインアウトや、スクラムでの反則などリズムに乗れない時間が流れた。しかし、後半は本来の同志社ラグビーを見せた。

「前回は相手チームのキックゲームで稼いでしまったため、風下の戦い方の修正で自陣からのアタックを増やすことができた」（田村）。風下の中でグラウンドを広く使った「展開ラグビー」を実現。計5トライを奪う猛攻を見せ、次につながる大きな勝ち点5を手にした。

第1試合では近畿大学が京都産業大学に敗れ、2勝1敗で同志社、天理大学、近大、2勝0敗で京産大が続く混戦となっている関西リーグ。接戦の中、確実に勝ち点5を積み重ねること必要になる。6年ぶりの関西制覇に向けて負けられない戦いはまだまだ続く。

文：野村大智／写真：平岡実彩（同志社スポーツアトム編集局）