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しかし生まれたかけたモメンタムも、ハンドリングエラーなどのミスでスコアに繋げられず。
すると東海大は後半17分、相手のミスキックからFB野口幹太がカウンター。サポートしていたSH柴田凌光がチーム3トライ目を決めて21-0とした。
ここで大東大も反転攻勢。
スクラムでのペナルティ奪取から敵陣左奥に侵入。後半修正したラインアウトで確実にボールを確保し、モールで勝負。HO酒木キャプテンが身体を巧みに使いながら殊勲のチーム初トライ。モールでは手応えを掴み、ゴール失敗も5点を返した。
しかし以後の大東大はスコアボードに得点を刻めなかった。
一方の東海大はここから3連続トライ。後半31分にはモール攻撃でアドバンテージを得ると、12番の位置に入ったSO武藤が大外にロングパス。WTB谷口のチーム4トライ目が生まれた。
さらに後半37分には途中出場のレキマ・ナサミラが大車輪。ビッグタックル、ジャッカルで攻守交代を起こすと、一気のカウンターから最後はCTB丸山凜太朗にボールが渡りグラウンディング成功。
ラストは後半40分、CTB伊藤峻祐がジャッカルでターンオーバーを起こし、東海大BKがすぐさま速攻。最後はWTB谷口のハットトリックで締めた。
東海大のCTB丸山は6本のコンバージョンキックをすべて成功させ、42-5の快勝に貢献した。
東海大主将のFLジョーンズリチャード剛は「フォーカスしていたディフェンスで圧倒したかったが、前半にディフェンスで良い流れを作れなかったのは課題」と謙虚だったが、前半から東海大は好守で大東大を苦しめていた。
東海大の木村GM兼監督は「大東文化さんのプレッシャーが強く、前半は“きわ”でプレーしてしまった。反則を重ねたので後半はコントロールしようということである程度修正できた。しかし80分間落ちつかなかった印象です」と試合を振り返った。
大東大の日下監督は「全体的にセットプレーが課題。次に向けて修正しなければならない。リーグ戦優勝、大学選手権ベスト4という目標に向けて、次の日本大学さんとの試合に向けて頑張っていきたい」とリスタートを誓った。
東海大は10月16日(土)に2敗の専修大学と激突する。会場はふたたび本拠地の東海大グラウンドだ。
一方の大東大は10月17日(日)に開幕2連勝の日本大学と対戦する。1勝1敗となった大東大は最初の目標であるリーグ戦優勝へ向け、負けられぬ一番となる。
文:多羅 正崇
多羅 正崇
スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。
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