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課題の残る結果となった
開幕戦で白星を飾り、勢いに乗る慶應義塾大学は復帰したHO(フッカー)原田衛主将(総4・桐蔭学園)を加え、因縁の筑波大学と対戦した。一時はリードするものの、筑波大の堅い守りの前にチャンスを見いだせず、なかなか得点を重ねることができなかった。結果としては12-34で敗戦。課題の多く残る試合となった。
2年分の借りを返すべく挑んだこの戦い、まずキーポイントであった立ち上がりを制したのは筑波大であった。前半1分、キックオフの捕球ミスから猛攻を受け、相手NO8(ナンバーエイト)に先制点を奪われる。これでこの試合の主導権は筑波大が握ったように思われた。
しかし、相手の出だしの早いディフェンスに対して、SH(スクラムハーフ)山田響(総2・報徳学園)が2種類のキックで敵陣深く入り込むと前半9分、CTB(センター)イサコ・エノサ(環3・King's College)がゴール真ん中にトライを決め、すぐさま同点に追いつき、ゲームは振り出しに戻る。
トライ直後のディフェンスでは、WTB(ウイング)山之内颯人(法4・慶應)やCTB鬼木崇(法3・修猷館)らの鋭いタックルで相手にプレッシャーをかけ、ミスを誘う。
すると前半14分、FB(フルバック)中楠一期(総3・國學院久我山)のキックカウンターから、SH山田響がボールをもらい、自慢の快速で相手の4人を置き去りにし、50mを走り切った。貴重な追加点を挙げ、12-7とリードした。
また、前半22分にはゴール前でピンチを迎えるもFL(フランカー)山本凱(経4・慶應)を筆頭に足を刈る伝統の低いタックルが炸裂、見事ボール奪取に成功。流れは慶大の手中にあった。
さらなる追加点を狙う慶大は前半24分、ラインアウトのサインプレーからCTBイサコ・エノサが抜け出し、ゴールラインに迫るも、筑波大の堅守に阻まれ、あと一歩届かず。その直後、キックカウンターから相手WTBに独走され、12-14と逆転を許し、続く前半32分にも相手FBにドロップゴールで追加点を奪われる。
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