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筑波大学
関東大学対抗戦A序盤戦一番の注目ゲームは、予想通り手に汗握る攻防となった。9月26日、栃木県の足利陸上競技場で行われた筑波大対慶大は、無観客にて開催。午後3時のキックオフ直後、いきなり試合は動いた。
大畑亮太(筑波大)
昨季5位の筑波大が慶大陣深くキックオフのボールを蹴り込むと、慶大が反則を犯し、筑波大がゴールライン直前でラインアウトを得る。いったんモールを押し込んだ筑波大は、すぐに右オープンに展開し、大畑亮太(1年)、植村陽彦(3年)の両WTBが右コーナーでゴールラインに迫り、すぐに左にボールを出し、NO8楢本鼓太朗が縦に走り込んで先制トライをあげた。キックオフから淀みのないトライだった。
慶大も反撃に出る。前半7分、SH山田響(2年)が正確なハイパントを蹴り上げて筑波大陣深く入ると、ラックから出たボールをタッチライン際に蹴り込む。山田の卓越した戦術眼、正確なキックがチャンスを作った。ここで得たラインアウトからの連続攻撃の中でもSH山田は素早くボールをさばき、CTBイサコ・エノサ(3年)のトライを引き出した。FB中楠一期(ゴールも決まって、スコアは7-7。
前半15分、再び山田が魅せる。筑波大が慶大陣に蹴り込んだボールを、FB中楠一期(3年)がキャッチし、左タッチライン際にいた山田にパスを送ると、スピードに乗ってこのボールをキャッチした山田が左タッチライン際で待ち受ける2人のタックラーを抜群のスピードで1人、2人と振り切り、12-7とするトライをあげた。きょうは山田が主役なのかと多くに人が思っただろう。しかし、この日の主役は違った。
前半23分、慶大がサインプレーからWTBアイザイア・マプスア(3年)、エノサでゴールに迫るも、これを筑波大が懸命のディフェンスで防ぎ、ピンチを脱出する。その直後、慶大が筑波大陣中盤に蹴り上げたハイパントは誰の胸にも入らず、バウンドして慶大陣方向に跳ねた。素早く反応した筑波大CTB川合カイトがこれを確保して前進し、タックルを受けてボールを浮かすと、これを筑波大FB松永貫汰キャプテンがキャッチして一気に慶大陣へ。3人のタックラーを引き付けながら、WTB大畑にパス。大畑は約40mを駆け抜けてインゴール左中間に飛び込んだ。1年生SO浅見亮太郎のゴールも決まって、14-12と逆転に成功する。
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