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ラグビー コラム 2021年8月25日

トップリーグ最後の王者はパナソニック 記憶に焼き付けたい福岡堅樹の雄姿 激闘続いたプレーオフの優勝争いを、もう一度

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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準決勝は5月15日と16日の2日間、東大阪市花園ラグビー場で行われた。ここからは第58回日本選手権も兼ねた。まずはパナソニックとトヨタ自動車が対戦し、後半20分までは大接戦になる。パナソニック福岡と、トヨタ自動車高橋汰地のWTB対決は必見。福岡が先制トライを奪えば、高橋が2トライして15-5とトヨタがリード。前半16分のトライは、福岡、ディラン・ライリー野口竜二というパナソニックが誇るBK陣を次々にかわしてのトライで、のちに日本代表入りする高橋の評価を大いに高めるプレーだった。しかし、福岡も負けてはいない。後半37分にはこの日3本目のトライをあげてトヨタを突き放すのだ。

ボーデン・バレット(サントリー)

16日の準決勝はサントリーサンゴリアスがレギュラーシーズンとは違う戦いを見せる。雨のコンディションもあったのだが、SOボーデン・バレット、SH流大が防御背後へのキックを多用し、緩急織り交ぜた攻撃でクボタの防御にプレッシャーをかけ続けた。サントリーのトライは、江見翔太の1本のみだったが、バレットが6PG、1ドロップゴールを決めて快勝した。

福岡堅樹(パナソニック)

迎えた決勝戦は、5月23日、秩父宮ラグビー場で行われた。コロナ禍の制限で、4,668人という観客数だったが、選手、スタッフへの感謝の横断幕が掲げられるなど温かい空気に包まれた。そのなかで実力をいかんなく発揮したのは、パナソニックだった。前半5分、バレットのパスをインターセプトしてディラン・ライリーが独走トライ。SO松田力也の2PG、WTB福岡のトライで前半30分の時点で20-0とリードする。バレットのスピードあるランを粘り強いディフェンスで止めるなど、攻守にパナソニックの動きが光った。しかし、サントリーも後半は反撃し、SH齋藤直人のトライなどで食い下がる。最終スコアは、31-26。パナソニックは4シーズンぶりの優勝を飾った。トップリーグの歴史を締めくくるファイナルは、何度でも見返す価値のある戦いだ。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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