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ラグビー コラム 2021年8月10日

12年前の再現! モルネ・ステインの決勝PGで、世界王者・南アフリカが勝利。ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ、リベンジならず。

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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どちらが勝ってもおかしくない緊張感ある攻防の中で、ライオンズにミスが出る。南アフリカのキックを、2回連続でノックオンしてしまったのだ。最終的にはボール争奪戦で南アフリカにPKを与えてしまう。後半38分、中央約34mのPGを狙うのは、キックの名手モルネ・ステインだ。37歳のベテランは、当然のごとくゴールポストのど真ん中にボールを蹴り込んだ。スコアは、19-16。

最後はライオンズがスクラムで反則をとられて万事休す。ステインがタッチに蹴りだしてノーサイドとなった。歓喜の南アフリア代表スプリングボクスは、キャプテンのシヤ・コリシが選手、スタッフに自らメダルをかけ、カップを掲げた。ラグビーワールドカップ(RWC)優勝の2年後にライオンズに勝ち越すという、12年前とまったく同じことをやってのけたわけだ。RWC2019の優勝以降、コロナ禍で代表戦ができず、新しい選手、戦術を試す機会が限られる中で、シンプルに南アフリカのプレースタイルを貫いての勝ち越しだった。

ライオンズには悔やみきれない負け越しである。リベンジの機会は2033年まで待たなければならない。試合数が少ないからこそ、ライオンズの試合は一つ一つ重い価値がある。観戦者も心を締め付けられる。果たして、12年後の世界はどうなっているのだろう。満員の観客で埋まったスタジアムを想像しつつ、そのときを待ちたい。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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