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ラグビー コラム 2021年7月23日

闘将が先発復帰のブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ 南アフリカ代表との重要な第一テストマッチに挑む

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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PRウィン・ジョーンズ(ウェールズ)、HOルーク・カウワン ディッキー(イングランド)はライオンズでのテストマッチデビュー。3番のPRタイグ・ファーロング(アイルランド)とのFW第一列で南アフリカの強力スクラムにどう対抗するか。キャプテンとLOコンビを組むのは、イングランドのマロ・イトジェ。高い身体能力で、ラインアウトやモールディフェンスで南アフリカに圧力をかけたい。本来はLOのコートニー・ローズはFL(6番)での出場で、カリーとFLコンビを組む。NO8は攻守によく働くアイルランドのジャック・コナンが務める。

リザーブには、マレーほか、オーウェン・ファレル(イングランド)、リーアム・ウィリアムズ(ウェールズ)など経験豊富な選手が多く、勝っている試合をものにするクローザーとして期待できる。FLタイグ・バーン(アイルランド)、ハミッシュ・ワトソン(スコットランド)は途中出場でチームにエナジーを注ぎ込むだろう。

南アフリカ代表スターディングメンバー

対する南アフリカは、7月9日のジョージアとのテストマッチ第2戦が、両チームにコロナ陽性者が出たことで中止になったが、その陽性者や濃厚接触者も隔離期間を終えて戻ってきた。キャプテンのFLシヤ・コリシ、バイスキャプテンのSOハンドレ・ポラード、HOボンギ・ンボナンビ、テストマッチ14試合で、14トライをあげているWTBマカゾレ・マピンピらも揃い、BK7名は2019年のラグビーワールドカップ決勝戦、準々決勝の日本代表戦と同じで、FWも4人は同じという強力メンバーだ。

FW戦は、エベン・エツベスフランコ・モスタートの両LOを軸にフィジカル面の優位性を生かしてライオンズに圧力をかける。NO8に小さいがスピードのあるクワッガ・スミスが入ったのは面白い。身長2mのFLピーター ステフ・デュトイは今回も攻守に幅広く動き回るだろう。SHファフ・デクラーク、ポラード、FBウィリー・ルルーが巧みなキックでこの強力FWを前に出し、CTBダミアン・デアリエンディ、ルカンヨ・アムがつなぎ、WTBマピンピとチェスリン・コルビがフィニッシュする。

南アフリカのキック主体の組み立てを、ライオンズがどう切り返すか。単調な攻撃では南アフリカの屈強な選手たちのタックルで押し戻されるだけになる。多彩な攻撃でボールを動かし、ディフェンスを翻弄したい。南アフリカのフィジカルの強さはひとつの見どころだが、WTBチェスリン・コルビの変幻自在のステップワーク、SHファフ・デクラークの自由奔放なプレーからも目が離せない。12年前のテストマッチシリーズでは、2勝1敗で南アフリカが勝ち越した。ライオンズで負け越しの悔しさを体感したのは、AW・ジョーンズだけだ。両チームにとって重要な第1戦は、日本時間の7月24日の深夜1時にキックオフとなる。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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