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ラグビー コラム 2021年7月16日

新鋭SOスミス先発、アラン・ウィンが奇跡の復帰!B&Iライオンズがテストシリーズ前の最後のウォームアップマッチに臨む

ラグビーレポート by 直江 光信
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一方のB&Iライオンズは、“第4のテストマッチ”とも称された南アフリカA戦に13-17で敗れ、今ツアーで初めて黒星を喫した。SHデクラーク、SOモルネ・ステインのキックを起点に激しく体を当ててくる相手の圧力に押し込まれる場面が目立ち、前半は3-17と苦しい展開。しかし後半は南アフリカAの規律の乱れにも乗じて流れを立て直し、PRウィン・ジョーンズのトライとSOオーウェン・ファレルのG、PGで4点差まで詰め寄った。焦点のひとつだったスクラムで優位に立つシーンもあり、ガットランド監督は「これこそが我々の望んでいた試合であり、10日後の第1テストに向けここから多くのものを得られるだろう」と手応えを語っている。

37名のスコッドで遠征するB&Iライオンズにすれば、2週間で5試合を戦うタイトなスケジュールの中でメンバーをローテーションしながらチームをビルドアップし、万全の状態でテストシリーズに臨む準備を進めることが、ツアー前半戦の最大のテーマだ。いうまでもなく首脳陣はそれをふまえてメンバー起用をプランニングしており、対戦相手がストーマーズから南アフリカAに変わるのを拒んだのは当然のことといえる。

ひとつ気がかりなのは、SOにケガ人が続いている点だ。フィン・ラッセルがアキレス腱を痛め今後の出場が不透明となり、ハリクインズをプレミアシップ優勝に導いた22歳のマーカス・スミスが7月10日に急遽召集された。また南アフリカA戦では当初10番で出場する予定だったダン・ビガーが足首のケガで大事をとり、スクランブルでファレルが代役を務めている。ツアー前からテストマッチで誰を起用するかが話題になったポジションだけに、最終的にどのような人選になるのかが注目される。

逆に大きなプラス材料は、6月26日のジャパン戦で肩を負傷しツアーメンバーから離脱したキャプテンのLOアラン・ウィン・ジョーンズが驚異的な回復を見せ、15日木曜日にふたたびチームに合流したことだ。すでにウェールズ国内でトレーニングもこなしてきており、コンディションはまったく問題ないとのこと。ウェールズ代表でも監督とキャプテンとして長く師弟関係にあるガットランド監督は、「チームにとって計り知れないほど大きな追い風だ」とカムバックを大歓迎した。

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