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2021年度ラグビー関西大学 春季トーナメント 3・4位決定戦
【ハイライト】関西学院大学 vs. 京都産業大学
そして27分にはスクラムで反則を誘った後、ゴール前でモールを形成しLOラウシがトライ。33分にはルーキーのLOフナキ・ソロモネ(目黒学院)の突破から最後はSH廣田が抜け出してトライ。37分もモールを起点に攻めて最後はCTBジェイミー・ヴァカラヒ(4年)がトライを挙げて50-0と大きくリードして前半を折り返した。
後半もFW、セットプレーで優勢だった京都産業大学が主導権を握った。後半3分、モールからHO梅基がトライ。7分にはモールを起点にLOアサエリがトライ。14分、23分、27分には途中出場のHO内山ニ千斗(3年)がハットトリックとなる3連続トライを挙げて、83-0と試合を決めた。
関西学院大学が一矢を報いたのは後半30分だった。ターンオーバーから攻め込み、SH金築達也(2年)のパスに、1年のLO堤保澄(京都成章)が抜け出し、オフロードパスをつないでSH金築がトライを挙げて5点を返した。だが、関西学院大学の反撃もここまでだった。
後半37分、京都産業大学は途中出場のFB船曳涼太(3年)が縦に抜け出し、相手にタックルされても力強いキャリーで外して60mを走りきってトライ。WTB松岡大河(2年)ゴールも決まって、90-5としてノーサイドを迎えた。
ラインアウトからのモールと接点で優勢だった京都産業大学が前半8トライ、後半6トライの計14トライを挙げる猛攻を見せて、快勝で3位となった。
関西学院大学としてはいろんな選手を試したいという狙いもあったはずだが、コロナ禍の影響であまり練習できていないことも響いてしまい、昨秋のリベンジどころか大敗してしまった。関西学院高校出身の有望なルーキーも入ってきただけに、秋に向けて、小樋山監督の下、夏合宿でしっかりとチームを作っていきたい。
一方の京都産業大学は準決勝では優勝した同志社大学に惜敗したが、3位・4位決定戦では自分たちの強みであるセットプレー、さらには接点で相手にプレッシャーをかけて90点を挙げて快勝したことは、秋に向けて大きな弾みになるはずだ。廣瀬新監督の下、ライバルの天理大学、同志社大学を倒して1998年以来の関西王者を狙う。
文:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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