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追いかける南アフリカだがジョージアの守備は崩れない。
タックルセンス溢れるPRグラム・ゴキチャイシヴィリ、小競り合いも起こしたファイターのLOダヴィット・ギガウリ、運動量豊富なFLベガ・サギナゼなど、フィジカル自慢の猛者が堅陣を敷く。
しかし南アフリカは前半30分、この日初めてスクラムを押してPK奪取をすると左コーナー侵入。ジョージアがモールディフェンスで反則を繰り返し、FLサギナゼがシンビン(10分間の一時退場)となってしまう。
さすがに王者相手の14人は苦しかった。
ジョージアは直後のラインアウトモールで前半35分、HOボンギ・ンボナンビに逆転トライを許すと、リスタート後にもWTBファシのショートキックから、快足SHコーバス・ライナーに独走トライを献上。南アフリカが19-9とリードして前半を折り返した。
すると後半、南アフリカの爆弾が炸裂した。
ラグビー テストマッチ2021
【ハイライト】南アフリカ vs. ジョージア|ラグビー テストマッチ|開催日:2021年7月2日
南アフリカのラシー・エラスマス前HC(ヘッドコーチ)は2019年W杯、通常より1人多い6人の控えFWをその破壊力から「ボム(爆弾)スコッド」と呼んだ。
この日の控えFWは通常の5人だったが、後半10分、先発でも遜色ない3人のフロントロー(PRスティーヴン・キッツォフ、HOマルコム・マークス、PRフランス・マルハーバ)が投入されると、仲間からは「レッツゴー!ボムスコッド!」の掛け声が飛んだ。
すると投入直後のスクラムで、ボムスコッドを最前列に据えたスクラムで、ジョージア相手に連続でペナルティを奪取。
まさに爆弾の破壊力で形勢を傾けると、すかさずNo.8スミスがスクラムサイドに突進して後半最初のトライ。7点を加えて26-9とした。
選手層の違いを見せつけた南アフリカは、後半17分にもショートキックの再獲得から途中出場のSHハーシェル・ヤンチースがトライ。同28分にもラインアウトモールをHOマークスが仕留め、40-9と突き放した。
しかしジョージアのエナジーは最後まで尽きず、後半38分には18歳のFBデイヴィット・ニニアシヴィリがこの日2度目のジャッカルを見せた。
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