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ラグビー関東大学春季大会2021 Bグループ
【ハイライト】筑波大学 vs. 大東文化大学
その後もFL(フランカー)梁川賢吉(2年・尾道)やHO肥田晃季(3年・中部大春日丘)を中心に、相手選手を止める積極的な守りを見せた。それでも前半21分、大東大にラインアウトモールでの力強いドライブで着実に追加点を決められ、前半を7-14で折り返した。
身体を張った守りでチームを支えた肥田
迎えた後半、筑波大は開始直後から敵陣へと攻める。CTB松島がブレイクダウンでボールを奪取するなど、ケガからの復帰を感じさせない豪快なアタックで筑波大の攻撃の糸口を作った。だが、なかなか得点にはつながらない。
チームとしてもゴールライン近くでの密集戦で大東大の守備を崩すことができず、チャンスを生かせない場面が複数回あった。FB(フルバック)松永貫汰主将(4年・大産大付)は「敵陣に入ってトライのチャンスが多くあったが、選択ミスなどで取りきることができなかった」と語る。
その後、筑波大はPG(ペナルティゴール)を決めて点差を4に縮めるが、リスタート後に大東大がジャッカルを決め、ラインアウトモールからのトライで再び点差を広げられる。さらに大東大は後半32分にもトライを決め、点差を16まで広げた。
このまま終われない筑波大は終盤、大東大のLOシアレ・パウラ・タモウア(3年・トンガ高)がハイタックルでシンビンになったことを機に、怒涛の攻めを見せる。後半38分には途中出場のWTB(ウイング)一口直貴(3年・星陵)が左サイドでスクラムからのロングパスを受け、トライを決めた。
さらに後半46分には左サイドから右サイドにボールをつなぎ、HO肥田がトライを決め、ノーサイドギリギリまで攻め続けた。だが、大東大にあと一歩及ばず、20-26で試合終了となった。
次戦は主将の松永を含む筑波大の4年生数人が、教育実習のため試合に出ることができない。入学して間もない1年生や、昨年コロナの影響で試合経験をあまり積むことができなかった2年生にとっては、貴重な実践の場になるだろう。
嶋崎監督も「経験の浅い10番の児玉(悠一朗・3年)や堀(日向太・1年)、ボールを動かすキーとなる12番の浅見(亮太郎・1年)らを中心に攻撃を作り上げていきたい」と話す。中央大戦では若いメンバーのはつらつとしたプレーを期待したい。
文:車谷郁実(筑波大学新聞)/写真:筑波大学ラグビー部提供
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