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ラグビー コラム 2021年5月17日

【ハイライト動画あり】忠実にプランを遂行したサントリーがクボタを押し切る。盤石の状態で3季ぶりのタイトル奪取へ。

ラグビーレポート by 直江 光信
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圧倒的な攻撃力に目を奪われがちだが、サントリーの強さを支えているのは、ラグビーのベースである格闘技的要素で相手を圧倒する高い意識だ。自分たちのラグビーを実現するために誰もがハードワークを怠らず、ゲームプランに沿って自分の役割を完遂する。だからこそバレットらの特別な才能はより際立つ。中3週のブランクを感じさせない盤石のパフォーマンスを披露し、勢いある相手にきっちりと勝ち切ったことで、チームはまさにピークの状態でファイナルに挑めるだろう。

一方のクボタ。フラン・ルディケ監督は、「スタートはよかったが、ブレイクダウンでペナルティが多く出てしまった。サントリーはキックに集中して、そこでうまくプレーされたことが敗因だったと思う。また、失ったトライは1本だけだったが、(PGにより)スコアボードでプレッシャーをかけられてしまった。戦術面でサントリーがうまく戦ったと思う」と試合を振り返った。コンタクトエリアで思うように前に出られず、攻守ともにこれまでのような推進力を生み出すことができなかった。この点については、レッドカードにより14人で50分あまりを戦い抜いた準々決勝での神戸製鋼コベルコスティーラーズ戦の消耗も、少なからず影響はあっただろう。

もっとも、確固たるスタイルを作り上げて初のトップ4入りを果たし、百戦錬磨の相手とこれぞノックアウトステージとうなるような激闘を演じたことは、クラブとしてもう一段ステージを上るきっかけになるはずだ。「一つひとつの勝ちと負けを学びにして強くなってきたことは、チームの財産になると思う。今シーズンの学びを、来シーズンの成長につなげたい」とSO立川理道主将。今季の充実をあらためて証明するとともに、今後のさらなる飛躍が楽しみになる戦いぶりだった。

文:直江 光信

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直江 光信

スポーツライター。1975年熊本市生まれ。熊本高校→早稲田大学卒。熊本高校でラグビーを始め、3年時には花園に出場した。著書に「早稲田ラグビー 進化への闘争」(講談社)。現在、ラグビーマガジンを中心にフリーランスの記者として活動している。

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