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ラグビー コラム 2021年5月17日

【ハイライト動画あり】忠実にプランを遂行したサントリーがクボタを押し切る。盤石の状態で3季ぶりのタイトル奪取へ。

ラグビーレポート by 直江 光信
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サントリー vs. クボタ

トライ数は1対0。それでも最終スコアは26-9と開いた。初のトップ4入りを果たしたクボタスピアーズを心の底からリスペクトし、入念に準備したプランを淀みなく遂行する。リアリズムに徹したサントリーサンゴリアスの完勝だった。

『アグレッシブ・アタッキング・ラグビー』を旗印に掲げ、どんな状況でもプレッシャーを与え続けて相手が我慢できなくなったところでたたみかける。おなじみのスタイルで余裕の勝利を重ねてきたサントリーが、この日は序盤からキックを多用した。試合後、キャプテンのCTB中村亮土がその理由をこう明かした。

「クボタはいいディフェンスチームで簡単にゲインはできない。キックを使いながらアンストラクチャーを作って、自分たちのゲームに持っていこうと考えていた」

ボーデン・バレット(サントリー)

ゲームメイクを司る10番のボーデン・バレットは、地上随一のランナーでありパサーにして、卓越したビジョンと精緻なスキルを誇るとびきりのキッカーでもある。エリアを進めるロングパントから再獲得を狙ったコンテストキック、スペースに落とすピンポイントのキックパスなど、多彩な球質のキックをさまざまな位置に蹴り分け、じわじわと流れを引き寄せていった。

今季躍進を遂げたクボタの強みは、南アフリカ代表HOマルコム・マークスが象徴するフィジカルバトルの強さと、強固にして粘り強い組織ディフェンスだ。真正面からぶつかっていくだけでは狙い通りの展開に持ち込まれる。高精度のキックで相手の前に出る勢いをそぎ、勤勉なチェイスとすばやいディフェンスセットで優位な状況から守りを始め、接点でひたむきに圧力をかけて、たびたびペナルティやターンオーバーを勝ち取った。

クボタも立ち上がりは悪くなかった。みなぎる気迫で攻守にハードヒットを連発し、8分、23分とWTBゲラード・ファンデンヒーファーがPGを決めて6-3と先行する。しかしサントリーはまるで動じることなく自分たちのプランを貫き、主導権を渡さない。わずかな隙を逃さず突いて反則を誘うと、SOバレットが25分、30分とPGを決めて9-6と逆転する。

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