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ラグビー コラム 2021年5月10日

【ハイライト動画あり】死力を尽くした激闘はトヨタ自動車に軍配。NTTドコモの快進撃、ついに止まる。

ラグビーレポート by 直江 光信
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【ハイライト】トヨタ自動車 vs. NTTドコモ|トップリーグ 2021 プレーオフ準々決勝

この後、トヨタ自動車は後半6分にFLフェツアニラウタイミが危険なタックルでシンビンとなったが、守りに入ることなく攻めの姿勢を貫き、8分にSOライオネル・クロニエが約45メートルのロングPGを決めて1点差に詰め寄る。しかしNTTドコモは12分、FBトム・マーシャルがみずから上げたハイパントを鮮やかにキャッチして抜け出し、WTB茂野洸気につないで右隅にトライ。SOバンクスが難しい角度のゴールを決めて、ワンチャンスでは追いつけない8点差までリードを広げる。

トップ4まで残り20分。まさにチームとしての真価が問われる局面だ。そして、この勝負どころで底力を発揮したのがトヨタ自動車だった。

22分。相手のキックミスで敵陣22メートル線内中央のマイボールスクラムを得ると、左サイドをBKのムーブで崩してWTBヘンリージェイミーがトライ。さらに31分にも14フェーズに渡る長い連続攻撃を攻めきってふたたびWTBヘンリーがゴールラインを超え、33-29とついに試合をひっくり返す。

NTTドコモも最後まで勝利をあきらめなかった。自陣に攻め込まれても懸命に体を張って相手を押し戻し、球を奪うやパスをつないで果敢に突破を図る。極度の消耗でほとんど足が止まりかけながら、何度もあわやというシーンを作った。

フルタイムのホーンが鳴った後のラストプレー。NTTドコモが敵陣ゴール前15メートル付近でのマイボールラインアウトから、最後のアタックを仕掛ける。インゴールまでは約10メートル、トライを取りきれば逆転という状況。しかし疲れからかわずかにサポートが遅れたところで、トヨタ自動車のLO吉田杏が腕をねじ込みボールに絡む。値千金のノットリリースザボール。この瞬間、激闘に終止符が打たれた。

今季絶好調のNTTドコモの挑戦を受けて立つ格好で、なかばその勢いに飲まれかけたトヨタ自動車だったが、集中力と勝利への意志は揺るがなかった。とりわけ際立ったのは、ここという場面で好機を引き寄せ、それを仕留めきるチームとしての懐の深さだ。攻守に渡り今季ベストといえるパフォーマンスを見せたNO8リード、ベンチからのスタートで再三効果的なランとキックを披露し流れを引き寄せたFBウィリー・ルルーのプレーぶりは、その象徴といえるだろう。

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