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後半、先に点を取って追い上げたいキヤノンは、後半7分、敵陣でのスクラムからボールをキープ、FB(フルバック)小倉順平がディフェンスの裏へ転がしたボールにプレッシャーをかけて相手ボールを奪取。最後はSO田村が右端にねじ込んでトライ、自身でゴールも決めて10-20とする。
キヤノンSO田村をかわすパナソニックWTB福岡
これで流れはキヤノンに傾いてきたかに思われたが、17分、自陣で相手ハイパントを確保したパナソニックFB野口竜司からWTB(ウィング)福岡堅樹とボールが渡り、福岡が左サイドライン際を快走。そのまま相手2人をかわして、80m以上走り切って左端にトライ。25-10とリードを広げる。
勢いのついたパナソニックは、26分にもラインアウトからモールで前進し、そこからフェーズを重ねて、最後は途中出場のFL(フランカー)福井翔大が抜け出してトライ。32-10と突き放す。
28分、キヤノンもキックオフのボールをキープし、CTB南橋直哉がトライを挙げて反撃したが、その後は堅守のパナソニックの前に得点をあげることができず、試合はそのままパナソニックが32-17で勝利し、準決勝に駒を進めた。
リーグ戦と違い、善戦したキヤノンの沢木敬介監督は「今年のチームは(今まで)成長してきていて、チャンスは作れるようになってきている。そのチャンスをフィニッシュまで持っている力を身につけないとトップ4の壁を崩すのは難しい」と振り返った。
来季を見据えて「選手の取り組む姿勢や、後半諦めないでチャレンジする姿勢は自信を持って評価できる。この悔しさ忘れず、来季必ずトップ4の壁を崩せるよう、チーム一丸となって前へ進んでいきたい」と前を向いた。
涙を流すSH田中を励ますSO田村
また、キャプテンSO田村は「チーム全員で本当に勝とうと臨んで負けて本当に悔しい」と唇を噛んだが「チームメイトをすごく誇りに思う。そういったチームの一員としてプレーできて嬉しい。勝てなかったが、次にチャンスがあれば勝てるようにしていきたい」と語気を強めた。
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